1993 Fiscal Year Annual Research Report
ドイツ地域文化研究の可能性と方法-国際的流動化と多文化社会-
Project/Area Number |
04451087
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
吉島 茂 東京大学, 教養学部, 教授 (50011309)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大石 紀一郎 東京大学, 教養学部, 講師 (30194070)
石田 勇治 東京大学, 教養学部, 助教授 (30212898)
足立 信彦 東京大学, 教養学部, 助教授 (10175888)
北川 東子 東京大学, 教養学部, 助教授 (40177829)
麻生 建 東京大学, 教養学部, 教授 (80012524)
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Keywords | 地域 / 文化 / ドイツ / ナショナリズム / 国民意識 / 異文化 |
Research Abstract |
1.平成4年度におこなった地域文化研究の現状分析にもとづき、総合的地域文化研究の方法論に関する研究会を組織した。フランス、中国、中南米など他地域の研究者にも随時参加を求め、その結果として、多様な研究方法による総合的な地域文化研究の成果を示すため、平成5年7月に、「民族」をテーマとする公開シンポジウムを開催した。(東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻主催シンポジウム『いま、なぜ民族か』1993.7.17.) 2.ドイツ統一から現在に至るナショナリズムと国民意識の現状を整理するため、平成4年度にひきつづき新聞、雑誌、テレビニュースなどのデータベース作りをおこなった。この作業は現在も継続中である。 3.各研究分担者は、データベース作成の共同作業と、役割分担内でおこなった研究によって得られた成果にもとづいて、ドイツに関する総合的地域文化研究の基本的手引きとして1996年に大修館書店より刊行予定の、麻生建・加藤雅彦・木村直司・高木浩子他編『事典 現代のドイツ』に寄稿する予定である。 4.共同ゼミナールにより、総合的地域文化研究のモデルにのっとった異文化教育を実践した。前半学期は従来のドイツ研究では注目されてこなかった側面に焦点をあて、後半学期は学生の主体的研究報告を中心におこなった。
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[Publications] 大石,紀一郎: "〈モデルネ〉の両義性と非同時性" 濱田,明編『モダニズム研究』. 21-60 (1994)
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[Publications] 足立,信彦: "国家統一と地域統合:ドイツ" 蓮實,重彦・山内,昌之編『いま、なぜ民族か』. (1994)
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[Publications] 石田,勇治: "大項目「ドイツ史1914-1990」「ヒトラー」「ヒンデンブルク」" ブリタニカ国際大百科事典. (1994)
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[Publications] 足立 信彦: "Die multikulturelle Gesellschaft-die Moglichkeit von 'Kultur'" ドイツ研究. 16. 27-34 (1993)
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[Publications] 麻生,建・大石,紀一郎他: "西洋哲学の展開" 公論社, 468 (1993)