1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04452150
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Research Institution | Musashi Institute of Technology |
Principal Investigator |
染谷 常雄 武蔵工業大学, 工学部, 教授 (30010680)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
瀧口 雅章 武蔵工業大学, 工学部, 助教授 (40188115)
古浜 庄一 武蔵工業大学, 学長, 学長 (50061445)
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Keywords | ピストン / シリンダボア / 変形 / オイル消費 / 焼き付き / 有限要素法 / ガソリンエンジン / ドライライナー |
Research Abstract |
1)シリンダボアの変形について 前年度の測定より、問題とされいた測定精度の向上のため、測定装置の改良を行った。その新しい装置を用いて、エンジン実働中の各種シリンダライナーのボア形状の測定を改めて行った。さらに、各種シリンダボア形状とオイル消費の関連を調べる予定であったが、そのために、やはりオイル消費量の測定方法の精度に問題があることが分かり、測定法の開発を行った。開発方針としは、時時刻刻のオイル消費量変化を知ることができることを目的とし、レベルゲージ法をより精度良くする方針で進めた。現在ほぼ実用域に達しているため、測定とオイル消費量測定装置の改良を平行して進めている。 2)ピストンスカートの変形について 今年度の目的に掲げた、高回転・高負荷での測定のための装置の改良は、シール部の材料の適正化により、ほぼ達成された。 さらに、同じく目的に挙げられていたガス圧力によるピストンスカートの複雑な変形については、静圧試験と有限要素解析結果との間には非常によい一致が見られるが、しかし実測値とは大きく異なる。従って、この点については本来度さらに解析が必要と思われる。 代表的ピストン形状の一つであるスリットタイプのピストンについては、ストラットの効果を調べる。その結果及び前年度の焼き付きに至る過程の測定結果より、ストラットはピストンが高温になると予想通りピン方向にピストンを広げる作用を示すが、冷間時における隙間が最小隙間となるようなオーバル値を持つピストンでは、隙間の低減には効果がないことが分かる。
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[Publications] 伊東 明美 _<他2名>: "回転シリンダによるエンジン実働中のピストン変形の測定に関する研究" 自動車技術会論文集. (発表予定). (1994)
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[Publications] 伊東 明美 _<他4名>: "実働エンジンにおけるピストンスカート部変形の測定に関する研究 -回転シリンダ方式による測定-" 自動車技術会 学術講演前刷集. 933. 149-152 (1993)
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[Publications] 伊東 明美 _<他3名>: "回転シリンダによるエンジン実働中のピストン変形の測定に関する研究" 自動車技術会 学術講演前刷集. 934. 81-84 (1993)