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1992 Fiscal Year Annual Research Report

高圧下におけるタンパク質の結晶化過程のその場観察

Research Project

Project/Area Number 04452321
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

小松 啓  東北大学, 金属材料研究所, 教授 (00108565)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 宮下 哲  東北大, 金研, 助手 (00219776)
Keywordsリゾチーム / タンパク質に及ぼす高圧効果 / 高圧溶液中の結晶成長 / ダイヤモンドアンビル / 濃度分布の測定 / リゾチームと多形
Research Abstract

1 高圧その場観察システムの立ち上げ
(1)現有の倒立型透過位相差顕微鏡上に載せるダイヤモンドアンビルの設計と作製を行った。
(2)圧力計測装置の作製を行った。そのため、アルゴンレーザーによるルビーの蛍光シフトを精度よく測定できるよう、パーソナルコンピュタを用いるソフトを作った。これにより、圧力の自動計測が行えるようになった。しかし、リゾチームが酵素活性をもつのは常圧から5kbarまでとされているので、現在、圧力精度をより向上させる工夫をしている。
2 リゾチームの結晶化過程の観察
(1)試薬の純度により、結晶化が左右されることが明らかとなったのでいくつかのメーカーのものをテストし、好条件のものを見出した。
(2)高圧実験の前に、常圧でのリゾチームの結晶成長の特長を実験で調べ、正方晶系と斜方晶系の両結晶を自由に育成できるようにした。
(3)核形成を制御するため、多数の下地結晶を用いて、エピタオシーの有無を調べた。しかし、良いエピタキシー関係は見出せなかった。
3 高圧力下での実験
(1)リゾチーム倍液をダイヤモンドアンビル中で加圧した。常に多数の核が形成された。これらの核が合体し、アメーバー状となって凝固した。X線でラウエ写真を撮ったが回析斑点は全く出ず、アモルファスであった。圧力はリゾチームをゲル化させるようである。
(2)まず、常圧下でリゾチーム単結晶の周囲の濃度分布を調べ、高圧下の同様な実験の下準備をしている。そのため、薄いセル中に溶液と結晶を入れ、光干渉法で干渉縞のシフトを測定している。

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Published: 1994-03-23   Modified: 2016-04-21  

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