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1992 Fiscal Year Annual Research Report

エゾマツの衰弱・枯損と根圏の生態

Research Project

Project/Area Number 04454081
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

片桐 一正  東京大学, 農学部, 教授 (60211158)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 仁王 以智夫  静岡大学, 農学部, 教授 (40012083)
倉橋 昭夫  東京大学, 農学部(林), 講師 (80012087)
高橋 郁雄  東京大学, 農学部(林), 助手 (70012086)
古田 公人  東京大学, 農学部, 助教授 (80143402)
八木 久義  東京大学, 農学部, 助教授 (80191089)
Keywordsエゾマツ林 / 衰弱 / 土壌 / 外生菌根菌 / 細菌 / 土壌動物
Research Abstract

東京大学北海道演習林内のエゾマツ天然林に健全林分と衰退林分の二つの調査地を設定し、それぞれにおいて、土壌調査、微生物調査、土壌動物調査を行った。
土壌調査によれば、健全林分と衰退林分の間には特に大きな違いがないことが明らかになった。したがって、土壌と樹木生理または生物群集との関係について研究を進める重要性が示された。
エゾマツ林における、エゾマツ・アカエゾマツの共生菌のうち外生菌根菌の検索と分類学的検討を行ったところ、約23属30種の菌類が同定された。これらの中にはエゾマツの根圏形成に重要と思われるものも数種確認されている。健全林分と衰退林分とにおける外生菌根菌の生活の差については、まだ十分に明らかにすることはできなかった。
エゾマツの細根に生息する細菌群の調査と顕微鏡による表面観察によれば、衰退林分のエゾマツの根から分離される細菌数は健全木の根の場合に比較して2〜5倍になった。一方、放線菌数には大きな差はなかった。根圏細菌の生活は根から分泌されるかあるいは根の枯死に依存する微生物によっていると考えられるので、衰退林分からの根の細菌数が多いことは、根の生理的条件が変化しつあることを示しているのではないかと考えられる。
土壌動物のうちヒメフナムシはエゾマツに広く分布した。しかし、モリノオチバタケのような菌類の多いところには生息数が少ないように思われた。菌類と土壌動物の関係が今後の課題である。

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Published: 1994-03-23   Modified: 2016-04-21  

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