1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04454292
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Research Institution | TOHOKU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
片倉 剛 東北大学, 医療技術短期大学部, 教授 (10004920)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大石 幹雄 東北大学, 医療技術短期大学部, 助手 (20004921)
鈴木 正吾 東北大学, 医療技術短期大学部, 助教授 (00004870)
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Keywords | 骨塩測定 / 骨粗鬆症 / CCDカメラ / エネルギーサブトラクション |
Research Abstract |
本研究は、集団検診を目的とした骨塩測定装置に関するもので、前年度は主として装置の製作と特性の測定を行った。その結果、本装置は感度、安定度、正確度など骨塩測定に十分適用できることが分かった。今年度はこの測定装置を使用してファントムの骨塩量を長期間測定して安定性を確認し、またボランティアによる生体の骨塩を測定し年齢、性別の相違が検出可能かの検討を行った。 1.エネルギー差分法の効果をよくするために管電圧とフィルタの検討を行った。また、高・低管電圧2回のX線曝射とフィルタの切り換えが連動するように改良した。 2.差分法で軟部組識の除去が不十分であったが、その原因が散乱線によるものであることが判明したので、グリッドの適用により正確な差分法が行えた。 3.記録画像にROIを設定し、そのプロファイルから差分成分の抽出までの一連の計算を自動的に行うプログラムを開発した。 4.同一ファントムを週1回、4ケ月にわたって測定し、変動率を求めた。 5.本学、医療技術短大学生男女各40名の協力を得て、骨塩量の男女差を求めた。さらに、40〜60才の教職員の骨塩量を測定し、学生より骨塩量が減少傾向にあることが認められた。また骨粗鬆症の老人を2、3測定し、正常のおおよそ1/2であった。 6.これまでのデータを総合し、また漏洩線量など医療基準を満たす装置の設計を行っている。
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