1993 Fiscal Year Annual Research Report
肝類洞様基質下肝細胞培養法による肝機能発現Unitの作製とその臨床応用に関する研究
Project/Area Number |
04454323
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Research Institution | SHOWA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
草野 満夫 昭和大学, 医学部・外科, 教授 (70091569)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 雅彦 昭和大学, 医学部・外科, 助手 (70255727)
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Keywords | 肝細胞 / 肝機能補助 / 胎児肝 / 類洞 / ハイドロキシアパタイト |
Research Abstract |
平成5年度は前年度の研究の継続と、HXA内肝細胞の増殖状態も検索を行った。成熟肝細胞は腹腔内移植HXA内で長期生着は得られなかったため、胎児肝組織にを用いた実験系で検索した。胎児肝組織は移植1カ月目においても腹腔のHXA内に生着する。この肝組織は細胞障害もなく、またBrdU,PCNA単クローン抗体を用いた検索で、これら肝組織は分裂、増殖能を有することも確認された。したがって、長期の生体内培養を続けることにより、さらに大きな肝組織塊を内包したHXAが得られると考えられた。しかし肝細胞とHXA腔壁との接着性がなく、かつHXAの気孔率が低いため、相対的な肝組織量が少ない、腔径が広く、肝細胞索構造の構築が不十分であった。これら腔内に微小血管が増生してくることが理想的ではあったが、残念ながら観察されなかった。また胎児肝細胞より肝細胞のみならず、胆管細胞への分化も起こり、如何にこの胆管細胞の増生を抑えるかが今後の問題点である。また今後、類同様基質としてはたしてHXAが最適か等、これまで試みられているマイクロキャリア、コラーゲン膜等を含め再度検討すべき課題と考えられた。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 草野,満夫: "肝細胞移植の研究" 日本臨床. 50. 1679-1688 (1992)
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[Publications] Mito,M.Kusano,M.,et al: "Hepatocyte transplantation in Man." Transpl.Proc.24. 3050-3051 (1992)
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[Publications] Mito,M.Kusano,M.: "Transplantation of Hepatocytes into the Spleen" Antifioial Liver Suppont concept.Method.Results eds.Brunner & Mito.Springer-1, 17 (1992)
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[Publications] 草野,満夫 他: "肝細胞増殖に関する生体および局所制御因子 肝再生をめぐる基礎と臨床" 水戸〓郎・武藤泰敏・東洋出版, 10 (1992)