1994 Fiscal Year Annual Research Report
インピダンス式尿失禁予防モニタに関する開発研究とその装置の在宅ケアへの応用
Project/Area Number |
04454411
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Research Institution | Science University of Tokyo |
Principal Investigator |
山田 明夫 東京理科大学, 保健体育科学センター, 教授 (80075267)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東間 紘 東京女子医科大学, 第三外科・泌尿器外科, 教授 (90075549)
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Keywords | 尿失禁 / インピダンス変化 / おむつ / 膀胱 / 呼吸によるACΔZ |
Research Abstract |
1はじめに: インピダンス式尿失禁防止装置を開発する目的は膀胱内の貯尿量が測定できて、尿失禁が防止できる装置が実用化されることである.臨床での患者に使用する目的で開発された小型装置は発振周波数50KHZ、定電流値は、2Am(P-P)のlchの装置である。電流電極はガードル式電流電極を使用し、両大腿部基部に電流電極を固定する方式である.電圧電極は腹部の膀胱上部に装着している.膀胱のふくらみ法を知るために超音波診断装置で撮影し、膀胱の容積を計算した. 2実験結果: 1)今回、簡単に装置できるガードル式電流電極を使用することにより、皮膚との接触面が均一で安定する繊維式電極を試作したので、再現性、安定性、装着性ともに極めて良いことがわかった. 2)新たに小型化な装置を開発し、前回の装置の約1/3のサイズまで縮小できた. 3)自然貯尿及び排尿時の呼吸性変化(ACΔZ)と尿量変化との関係は貯尿状態をよく反映した. 4)自然貯尿および排尿時期を予知するアラームレベルについて検討を行った結果、インピーダンス変化の60〜70%の範囲でアラームレベルを決めることにより排尿予知の可能性が示唆された. 5)ベットの中での体動時の影響では、体動したあと抑臥位にもどった状態では再現性が大変良いことを認めた。 6)テレメータを使用した長時間計測の基礎検討ではテレメータ方式を使用してデータを送信する時、雑音や基線のずれなどが認められないことを確認したので、長時間の計測を患者の自然体で行うことを現在、検討中である。 7)体動により生ずる雑音の除去とZoとΔZのモニターに関する検討では患者の体動による雑音をパソコン装置のソフト上で認知させ、雑音をADボードで取りこみ、パソコンで処理して除去することにより、正しい貯尿状態および排尿開始時点をとらえる方法を検討中である。
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[Publications] 山田 明夫 他: "インピダンス式尿失禁防止装置の開発と在宅医療への応用" BME. 7. 13-20 (1993)
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[Publications] 山田 明夫 他: "インピダンス式尿失禁防止装置に関する検討" 人工臓器. 22. 1162-1167 (1993)
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[Publications] A,YAMADA et al: "preventive equipment for Urinary in continence:a device employing eower abdominal impedance changes" The international Journal of Artificial Organs. 17. 146-150 (1994)
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[Publications] 布施 政好 他: "高齢者尿失禁の対策尿失禁予防モニター-インピダンス法による試み-" GERONTOLOGY. 16(2). 155-163 (1994)