1994 Fiscal Year Annual Research Report
多嚢胞卵巣症候群の診断技術の向上と治療法の改善に関する研究
Project/Area Number |
04454421
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
青野 敏博 徳島大学, 医学部, 教授 (50028445)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安井 敏之 徳島大学, 医学部附属病院, 助手 (40230205)
苛原 稔 徳島大学, 医学部附属病院, 講師 (20160070)
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Keywords | 多嚢胞卵巣症候群 / 治療 / ゴナドトロピン療法 / GnRHアゴニスト / GnRH律動投与法 / 卵巣過剰刺激症候群 / 多胎妊娠 |
Research Abstract |
本年度は本研究の最終年として治療法の改善について検討した。 平成4〜5年度に検討した多嚢胞卵巣症候群(PCOS)の診断基準を満たす症例について、LHを相当量含む従来のhMG製剤を用いたゴナドトロピン療法(hMG療法)、LH含量を特異的に減らしたpureF SH製剤によるゴナドトロピン療法(FSH療法)、内因性のゴナドトロピンの分泌を抑えるためにGnRHアゴニスト併用したゴナドトロピン併用療法(GnRHa+FSH療法)、および生理的に下垂体を刺激できるGnRHの律動投与を併用したFSH-GnRH療法についてその臨床成績を比較検討した。 その結果hMG療法では、排卵率、妊娠率、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)発生率、さらには多発排卵による多胎率で高率であったが、FSH療法においてもhMG療法とほぼ同様の結果であった。しかしGnRHa+FSH療法においては排卵率および妊娠率はhMG療法あるいはFSH療法と差がないものの、OHSSの発生率は有意に低下していた。さらにFSH-GnRH療法では、OHSS発生率をGnRHa+FSH療法よりさらに低下させうるとともに、多発排卵による多胎妊娠の発生も著しく低下させうることがわかった。 以上よりPCOSでは通常のゴナドトロピン療法では極めて高率に多発排卵による多胎妊娠や副作用としてOHSSを起こすが、GnRHa+FSH療法さらにFSH-GnRH療法を用いると多胎妊娠やOHSSの頻度を低下させうることがわかり、今後この疾患に対する排卵誘発に際して有用な方法になると考えられた。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Yokoyama,Y.: "Identification of activins and follistatin proteins in human follicular fluid and placenta" J.Glin.Endocrinol.Metab.80. (1995)
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[Publications] Aono,T.: "Characteristics and usage of pure follicle stimulating hormone" Asian Medical Journal. 37. 267-269 (1994)
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[Publications] Matsuzaki,T.: "Mechanism of anouulation in hyperprolactinemic amenorrhea determined by pulsatile gonadotropin-releasing hormone injection combined with human chorionic gopadotropin" Fertil.Steril.62. 1143-1149 (1994)
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[Publications] Kuwahara,Y.: "Induction of single ovulation by sequential follicle stimulating hormone-pulsatile gonadotropin releasing hormone treatmeut" Fertil.Steril.(発表予定).
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[Publications] 苛原 稔: "ゴナドトロピン療法で多胎は予防できるか-FSH-GuRHパルス療法" 臨床婦人科産科. 48. 1450-1451 (1994)
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[Publications] 青野 敏博: "ゴナドトロピン療法の対象疾患" Pharma Medica. 12. 77-81 (1994)