1994 Fiscal Year Annual Research Report
内リンパ水腫とめまい発作、感音難聴の発現及びその治療に関する研究
Project/Area Number |
04454433
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Research Institution | OSAKA CITY UNIVERSITY |
Principal Investigator |
中井 義明 大阪市立大学, 医学部, 教授 (10046998)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂下 哲史 大阪市立大学, 医学部, 助手 (20205743)
枡谷 治彦 大阪市立大学, 医学部, 講師 (10190357)
小西 一夫 大阪市立大学, 医学部, 講師 (50145801)
大橋 淑宏 大阪市立大学, 医学部, 助教授 (60160602)
山根 英雄 大阪市立大学, 医学部, 助教授 (60145787)
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Keywords | 内耳 / 内リンパ腫 / メニエール病 / 内耳血流 / 非特異的防御機能 / 音響障害 / フリーラジカル / 誘発耳音響放射 |
Research Abstract |
内耳障害のイニシエーションとしてフリーラジカルの関与を検討した。実験動物にアミノ配糖体をin vivoおよびin vibroで作用させて、内耳障害にフリーラジカルが関与するか否かを検討したところ、dose dependent,time dependentにフリーラジカルが発生していることが証明された。これは今後のアミノ配糖体内耳中毒の予防、治療に大いに還元されるものと思われる。 実験動物にADPの局所処置、マイクロスフイヤーにより内耳支配血管に塞栓を生ぜしめたところ、内リンパ水腫の形成をみた。このことは内リンパ水腫形成に内耳循環不全が関与していることを示唆するものである。 音響暴露で惹起された鳥内耳感覚細胞障害に、アポトーシスの関与が認められた。これは、内耳障害、内耳感覚細胞の再生機転の両面から検討されるべき結果と思われる。 内リンパ水腫がその聴力障害と考えられる患者と他の内耳障害が原因と思われる患者との鑑別に、誘発耳音響放射が有用であることが示唆され、臨床上有益な検査法となると思われる。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 井口広義,中井義明,山根英雄: "内耳の局所防御機構に関する基礎的研究-特に非特異的防御機構について-" Equilibrium Res Suppl. 10. 37-53 (1994)
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[Publications] 小西一夫: "臨床医学の展望、神経耳科学1、難聴、中井義明編" 日本医事新報. 364. 49-50 (1994)
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[Publications] 枡谷治彦: "臨床医学の展望、神経耳科学2、耳鳴 中井義明編" 日本医事新報. 364. 50-51 (1994)
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[Publications] 山根英雄: "臨床医学の展望、神経耳科学3、めまい、中井義明編" 日本医事新報. 3645. 51-52 (1994)
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[Publications] H.Yamane,H.Iguchi,Y.Nkai,K.Konishi,T.Takayama,K.Takahafu: "The firt dcfenoe of the inner ear.Eds(G.Mogi JE.Veldman,H.Koyraudri)Immunofiology in Otorhnilaryngology" Kulgrr, 165-174 (1994)