1993 Fiscal Year Annual Research Report
顎関節症における関節雑音の客観的な診断法に関する研究-顎関節雑音の音響特性の検索-
Project/Area Number |
04454510
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
道 健一 昭和大学, 歯学部, 教授 (40013891)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐野 司 昭和大学, 歯学部, 助手 (40241038)
片岡 竜太 昭和大学, 歯学部, 助手 (20214322)
高橋 浩二 昭和大学, 歯学部, 講師 (40197140)
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Keywords | 顎関節雑音 / MRI / 顎動態 |
Research Abstract |
今年度はまず、顎関節雑音分析システム(現有)の分析精度を向上させる目的でソフトウェアの大幅な改良を行った。すなわち、具体的には同期信号のレベル監視による顎関節雑音取り込み開始機能、Short time spectrumのピーク値の時間軸方向への追跡描画機能、オクターブ分析の各帯域レベルの数値表示機能、ケプストラム分析を応用した周波数包絡表示機能、サンプリング周波数チェック機能、分析開始点表示機能などを従来の分析システムに追加する事により分析精度の向上とともに分析操作の簡便性の向上も試みた。 次に、本システムを用いて以下の研究を行った。まず、無症状者6名および顎関節症患者28名について顎関節雑音の分析を行い、時間領域、周波数領域における音響特性を比較検討した。さらに顎関節症患者16名については、単純X線検査に加えMRI検査を行い、得られた顎関節の画像所見と顎関節雑音の音響特性とを比較検討した。また、高速度ビデオを利用した医用動画像解析システム(現有)を用いて無症状者2名および顎関節症患者5名の顎運動を三次元的に解析し、顎運動と同期的に記録した顎関節雑音の音響特性と比較検討すると共に、画像所見とも比較検討を行い、顎関節雑音の発生メカニズムについて考察を行った。
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