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1992 Fiscal Year Annual Research Report

抗下垂体抗体を指標とした自己免疫性多臓器内分泌障害の成立機序に関する研究

Research Project

Project/Area Number 04454545
Research InstitutionGunma University

Principal Investigator

小林 功  群馬大学, 医学部臨床検査医学, 教授 (50008273)

Keywords抗下垂体抗体 / 自己免疫性疾患 / 橋本病 / バセドウ病
Research Abstract

抗下垂体抗体は,ACTH欠損症,シーハン症候群,橋本病,グラーブス病,empty sella症候群などの患者血液中から検出され,これら病態における自己抗体の関与が示唆される。従って自己免疫性多臓器性内分泌障害の病態形成のうえで重要な役割を担っていると思われるが明かでない点が多い。我々はラット下垂体から細胞質分画を抽出し,これを粗抗原としてWestern-blot法(以下WB法)により抗下垂体抗体の対応抗原を検索し,その分子量を推定した。ラット下垂体組織を用いた高感度蛍光抗体法(以下IF法)陽性患者血清における抗下垂体抗体の対応抗原は,IF法陽性パターン別に,Type Cの症例Aは97.5KD,Type Dの症例Bは65KD,47KD,Type Dの症例Cは65KD,49KD,47KD,22KD,Type Gの症例Dは22KD,Type Hの症例Eは22KD,14.5KDに陽性バンドがみられ,下垂体由来GH産生細胞の表面抗原に対して陽性を示した症例Fでは,84KD,22KDに陽性バンドがみられた。IF法陽性パターンの種類によって対応抗原が異なることがWB法でも明らかになり,それを裏付けるものとなった。また,我々は,WB法に使用したラット下垂体上清分画について各種抗ヒト下垂体ホルモン抗体を用いて対応するタンパク質抗原の検索を検討した結果,抗ヒトGH抗体と抗ヒトPRL抗体は,共に22KD付近に陽性バンドがみられ,WB法で抗下垂体抗体IF法陽性血清の成績でみられた22KDと一致するものであった。これは患者血清中に抗GH抗体,抗PRL抗体の存在を示唆するものであり,自己免疫性多臓器性内分泌障害の病態に関わる興味ある成績である。

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Published: 1994-03-23   Modified: 2016-04-21  

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