1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04555078
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Research Institution | KYOTO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
田丸 啓吉 京都大学, 工学部, 教授 (10127102)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺井 正幸 三菱電機(株), システムLSI開発技術研究所, グループマネージャ
小林 和淑 京都大学, 工学部, 助手 (70252476)
小野寺 秀俊 京都大学, 工学部, 助教授 (80160927)
上坂 達生 熊本電波工業高等専門学校, 情報工学科, 教授 (30213333)
安浦 寛人 九州大学, 大学院総合理工学研究科, 教授 (80135540)
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Keywords | 図形処理専用計算機 / LSIレイアウト / レイアウト検証 / デザインルールチェック / ハードウエアエンジン / 並列処理 / 連想メモリ / 図形演算 |
Research Abstract |
平成6年度の計画は概ね予定通りに行なわれた。 具体的には,前年度に開発した要素プロセッサの試験・調整を引続き行なうと共に,データサーバとの統合化を図り,専用計算機を完成させた。試作専用計算機を用いて実際にLSIレイアウト図形処理を行い,実用的見地よりシステムの評価を行った。その結果を基にシステムの改善・調整を行った。各課題の成果の概要は以下の通りである。 1.要素プロセッサのパフォーマンスの調整 LSIレイアウト図形処理システムを構成する要素プロセッサ(ワ-カ)のアーキテクチャを見直すことにより,システム全体のパフォーマンスの改善を図った。具体的には,ワ-カ内に機能メモリの一種である連想メモリを用いて,レイアウトデータ選別の効率を高めた。 2.複数の要素プロセッサを用いた並列図形処理ソフトウェアの試験・調整 ワ-カを制御するホスト計算機上に,並列図形処理を行なうソフトウエアを構築し,その性能を実験により確かめた。 3.実際の集積回路設計者による図形処理専用計算機の試用評価・図形処理機能の性能評価。 共同研究者から,実際のLSI設計で使用されるレイアウトデータの提供を受け,それを用いて,本計算機の処理能力の評価を行なった。その結果,本計算機は既存の汎用計算機と比べて数十倍から数百倍の処理能力を達成することが明らかとなった。 専用計算機のハードウェアならびにソフトウェアの改善と調整。 上記の評価により得られた結果を総合して,計算機全体の処理能力の改善のために,ハードとソフトの両面から改良点を探し,その改良に努めた。その結果の一つとして,ホストとワ-カの通信能力の改良を行なった。以上により,LSIレイアウト図形処理専用計算機を完成させ,本試験研究の目的を達成した。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] K.Tamaru: "“Processing Nested Loop Structure with Data-Flow Dependence on a CAM-Based Processor HAPP"" Proc.1994 International Symposium on Parallel Architecttures A1-gorithms and Networks(ISPAN). 119-126 (1994)
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[Publications] 田丸 啓吉: "“機能メモリの動向"" 電子情報通信学会技術研究報告. SDM94-23. 1-6 (1994)
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[Publications] 田丸 啓吉: "“新しい機能メモリー演算機能を持つメモリー"" 1994年電子情報通信学会秋季全国大会講演論文集. No.GC-2-6. 261-262 (1994)