1992 Fiscal Year Annual Research Report
光素子センサーによるRC大型実構造物の長期変形簡易観測システムの開発
Project/Area Number |
04555116
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
田辺 忠顕 名古屋大学, 工学部, 教授 (50144118)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 良一 宇都宮大学, 工学部, 助教授 (20016702)
森本 博昭 岐阜大学, 工業短期大学部, 助教授 (30021629)
二羽 淳一郎 名古屋大学, 工学部, 助教授 (60164638)
梅原 秀哲 名古屋工業大学, 工学部, 助教授 (70151933)
桧貝 勇 山梨大学, 工学部, 教授 (70115319)
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Keywords | 光素子センサー / 長期観測 / 耐久的 / 超精密セオドライト / 2次元PSDセンサー / 可視光レーザー |
Research Abstract |
本研究の目的は、研究費補助金交付申受書にも述べたように、当研究グループが先に開発した光素子センサーによる短期観測システムを発展させて、長期の観測システムを開発する事であった。長期観測を可能とするポイントは、耐久的なセオドライトおよび受光器の内部装置の開発である。特に内部装置は受光器を取り外し再設置する際の誤差を最小にするための工夫がなされねばならない。また同時にセオドライト側にも同様な装置を開発する必要がある。すなわち、採用している超精密セオドライトの分解能が0.65"=3.15×10^<-6>ラジアンなのでそれに見合う精度が保たれる必要があるのである。 本年度はこの開発に全力を上げる予定をしており、ほぼ目標を達成しつつ在る。まず受光器側であるが、当初先に開発した円筒型の筒の中に光素子を治めるタイプを放棄して、より取扱いが簡便な平面型の素子を使用する2次元PSDセンサーとすることにした。2次元PSDセンサーの精度はX、Y2次元方向に0.05mmと言われており、初期の目標を達成し得ると考える。この素子を平面状に組み込んだ受光器は鋼製のカプセルとなっており、センサーを度ごとに取り外し再設置可能となっている。超精密セオドライトについても、当初の装置に変更を加え視準点の正確な確認が直ちに可能なように可視光レーザに変更して望遠鏡から同軸に発振させる装置に 改良を重ねた。この超精密セオドライトを設置する固定装置はまた取り外し再設置する際の誤差が許容値以内でなければならず、この点についてもセオドライトの底部固定具がそのまま受側の固定具内に装着して再設置の場合の誤差がミクロン・オーダに成ることを確かめ受台を作製することにした。工場側の検査は現段階で終了しているが、現地実験を今実施中である。 この様に本年度の計画は順調に進んでいるがまだ多少の手直しは在り得る。
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