1992 Fiscal Year Annual Research Report
最先端GISを用いた水文環境の解析手法の確立に関する研究
Project/Area Number |
04555125
|
Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
寶 馨 岐阜大学, 工学部, 助教授 (80144327)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀 智晴 京都大学, 工学部, 助手 (20190225)
福嶌 義宏 京都大学, 農学部, 助教授 (00026402)
清水 英範 岐阜大学, 工学部, 助教授 (50196507)
藤田 一郎 岐阜大学, 工学部, 助教授 (10127392)
小尻 利治 岐阜大学, 工学部, 教授 (00026353)
|
Keywords | 地理情報システム / 水文環境解析 / 流域管理 / 流出解析 / 画像処理 / リモートセンシング / ファジィパターン分類 |
Research Abstract |
4月および9月に水文学へのGISの応用に関する研究会を開催し,本研究グループのメンバーを含む40名程度の参加者を得て,GISの水文環境解析への応用に関して討議を行なった.9月には同じ日に研究打合せ会議を開催し,研究準備状況の報告,今後の計画等について協議した. 分担課題ごとの進行状況は以下のようである. 1.流出解析モデルの開発(立川・陸) 数値地形モデル(DTM)や等高線データの利用を前提とした,分布型の流出モデルの構成法について,GISツールを用い,河道,斜面などの地形を忠実に表現するとともに,地形・土地被覆に基づく部分流域分割法を検討した. 2.ファジィパターン分類手法の開発(小尻・清水) リモートセンシングにより得られる広域かつ多次元のデータをファジィ理論を用いて分類する手法,土地被覆・植生・土壌水分などの空間分布を把握するシステム,水文量の時系列パターンの統計処理・分類法などについて検討した. 3.GISの流域管理への応用(福島(武)・堀) GISツールを用いて,配水管や河川などのネットワーク解析やシミュレーションをグラフィック画面上で行う手法を検討した. 4.GISの森林水文解析への応用(福嶌(義)・本多) 地形・植生のデータベース構築の手法を検討し、そのデータベースに基づいて林地の3次元的構造をグラフィックスにより解析した. 5.画像処理システムの開発(藤田) 上記の各課題の実行を支援する画像処理システムを検討した. 6.水文環境解析におけるGISの有効性の検証(寶・平田) GISの水文・水資源への応用事例をレビューし、学会誌に発表した。
|