1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04557007
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
渡邉 悟 名古屋大学, 環境医学研究所, 教授 (00021361)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長岡 俊治 宇宙開発事業団, 主任開発部員
山下 雅道 宇宙科学研究所, 助教授 (60107480)
和田 佳郎 名古屋大学, 環境医学研究所, 助手 (80240810)
田中 正文 名古屋大学, 環境医学研究所, 助手 (30197470)
森 滋夫 名古屋大学, 環境医学研究所, 助教授 (00023656)
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Keywords | テレサイエンス / 遠隔操作 / 立体視 / コンピュータ通信 / アフリカツメガエル / 卵細胞膜電位 / 用量反応曲線 / アデノシン |
Research Abstract |
本年度のテレサイエンス実験の実施にあたり平成5年7月より平成6年1月まで計6回の打合せ会を開き、実験の実施は平成6年1月25日より3日間に亘り、宇宙開発事業団筑波宇宙センター宇宙実験棟内テレサイエンス実験室の軌道系実験室と地上系実験室を使用して行った。本年度の実験は昨年度と同じアフリカツメガエルの卵の細胞内電位計測を行ったが、本実験の特徴はK^+イオンチャンネルの特性を調べる目的でアデノシンの用量反応曲線を作ることにある。その手段として顕微鏡の立体画像を通信系を通して送信し遠隔部にて受信した像により、更に顕微鏡操作、微小電極の操作をコンピュータを介する通信系を通じて行う実験系を構築することにあった。3日間計6回の実験は通信系、機械系いずれも順調に作動し、実験は予定通りに成功裏に終わった。しかし、軌道系実験室におけるオペレータの操作が未だ多く、所謂crew timeの軽減を目的とし、実権者自らの手で行う実験には未だ完璧なものとは言えない。今後更に、ロボット等の導入によりcrew timeを減らす方向に向かわねばならない。しかし、本実験で見られたように、trouble-shootingの際のオペレータの必要性は明らかで、宇宙実験ライフサイエンス系の実験の難しさを示すものであった。
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Research Products
(9 results)
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[Publications] Watanabe Satoru: "Telescience in biomedical studies:fertilization potential recording of amphibian eggs using tele-manipulation under stereoscopic vision" Proceedings of 44th Congress of the international astronautical federation. (1993)
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[Publications] 和田佳郎: "テレサイエンス・テストベッド実験5:遠隔操作技術によるアフリカツメガエル受精電位計測" 第10回宇宙利用シンポジウムプロシーディング. 41-44 (1993)
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[Publications] 桜木惣吉: "低圧低酸素環境下でのテレサイエンス・テストベッド-作業能力および情報認識能力による評価-" 環境医学研究所年報. 44. 35-37 (1993)
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[Publications] 鈴木啓之: "低圧低酸素環境下での生理学実験へのテレサイエンス・システムの適用-CNV計測からみた評価-" 環境医学研究所年報. 44. 38-44 (1993)
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[Publications] Watanabe Satoru: "Telescience testbed for biomedical experiments in space morphological and physiological experiments of rat musculoskeletal system." Advance Space Research. 12. 243-247 (1992)
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[Publications] Yamashita Masamichi: "Telescience Testbed;Operational support functions for biomedical experiments." Acta Astronautica. 27. 155-161 (1992)
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[Publications] Watanabe Satoru: "Telescience testbedding for physiological experiments under hypobaric hypoxic conditions." Proceedings of Shatllite Symposium 4:Columbus Eight(COSY-8)Utilisation of Earth Orbiting Laboratories. 341-346 (1992)
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[Publications] 西尾誠司: "低圧低酸素環境下での生理学実験へのテレサイエンス・システムの適用〜実験システム及び運用管理〜" 第9回宇宙利用シンポジウムプロシーディング. 155-158 (1992)
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[Publications] Watanabe Satoru: "Telescience testbed in human space physiology" Acta Astronautica. 23. 327-333 (1991)