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1992 Fiscal Year Annual Research Report

抗系状虫剤の簡便かつ高感度な血中濃度測定法の開発

Research Project

Project/Area Number 04557023
Research InstitutionNagasaki University

Principal Investigator

青木 克己  長崎大学, 熱帯医学研究所, 教授 (90039925)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 藤巻 康教  長崎大学, 熱帯医学研究所, 助手 (10209083)
坂本 信  長崎大学, 熱帯医学研究所, 助教授 (20039928)
北川 常廣  長崎大学, 薬学部, 教授 (70039634)
Keywords抗系状虫剤 / ジエチルカルバマジン / アイベルメクチン / 血中濃度測定法 / 開発 / ELISA
Research Abstract

本研究の目的は、1)抗糸状虫剤ジエチルカルバマジン(DEC)とアイベルメクチン(IVM)の簡便かつ高感度な血中濃度測定法を開発し、2)この方法を利用して新しい糸状虫症の集団治療法として期待されているDEC・IVMの効果的併用法を動物モデルを用いて検討することである。本年度の到達目標は両薬物に対する抗体を作製し、これらの抗体を用いたELISAで血中の薬物濃度を測定する方法を開発することである。
1.抗DEC、抗IVM抗体の作製:田辺製薬より供与を受けたDEC・NH_2に無水コハク酸を反応させ、DEC-NH-CO-CH_2CH_2-COOHを得た。更にWSDCとN-ヒドロサクシンイミドを反応させたDEC・BSA複合体を得た。IVMにカルボキシル基を導入し、N-ヒドロサクシイミド法にてIVM・BSA複合体を作製した。これらの複合体を家兎に免疫し抗DEC、抗IVM抗体を得た。
2.血中のDEC、IVM濃度を測定できるELISA法の確立:Indirect Competitive ELISAを試みた。DEC、IVM誘導体とポリLリジン複合体を作製し、これを固相抗原としてタイタプレートに吸着させ、抗DEC抗体(又は抗IVM抗体)と既知濃度のDEC(又はIVM)を含む血清を加えた。以後の手法は一般のELISAに準じて行い、DECおよびIVMの血中濃度が読み取れる標準曲線を作成することに成功した。我々の開発したELISAは20μlの血清を必要とするだけで、1〜1、000ng/mlの濃度のDEC、100〜10,000ng/mlの濃度のIVMを検出可能することが出来た。
3.他種薬物との交叉反応がないことの確認:抗DEC抗体はpiperazine他、構造の類似する4種の薬物との交叉反応がないこと、抗IVM抗体も構造の類似する2種の薬物との交叉反応がないことを確認した。
以上のごとく予定通り平成4年度に簡便かつ高感度のDECとIVMの血中濃度測定法を開発することに成功した。

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Published: 1994-03-23   Modified: 2016-04-21  

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