イメージングプレートを用いた新しいコンピユータ断層撮影システムの開発

1993 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 04557091
• Research Institution: Kagoshima University
• Principal Investigator: 森田 康彦 鹿児島大学, 歯学部, 助手 (10182255)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 中島 延淑 富士写真フィルム(株), 宮台技術開発センター, 研究員 ; 岩下 洋一朗 鹿児島大学, 歯学部, 助手 (70168566) ; 野井倉 武憲 鹿児島大学, 歯学部, 教授 (40102561)
• Keywords: イメージングプレート / 画像再構成 / X線CT

Research Abstract

本年度においては、昨年度作成されたデータ収集装置の誤動作の対策として制御ソフトウエアならびにコントロール用の通信システムの改良をおこなった。またこの装置により得られたデータを画像再構成をおこなうコンピュータシステムへイーサネットにより転送するシステムを開発した。このシステムは十分に高速で、このことによりイメージングプレート上のデータを汎用のワークステイション、パーソナルコンピュータに転送する方法が確立した。
さらにこのデータから画像を再構成するためのシステムを開発した。特に画像再構成のためのソフトウエアとして、従来の2次元画像を各スライスごとに再構成するのではなく3次元空間を一度に再構成する方法を開発した。さらに現在画像再構成のために非常に時間がかかるため(1昼夜以上)数値演算専用のハードウエアを用いた方法を開発中である。
このようなシステムを用い、ヒト下顎骨標本の画像再構成をおこなった。得られた画像はいまだ満足すべきものではなく、またこの原因がデータ収集装置の駆動ソフトウエアの改善により取り除かれると考えられるため、現在その改善をおこなっている。
このような結果については第34回日本歯科放射線学会(新潟)、第79回北米放射線学会(シカゴ)において一部発表した。

Research Products

• [Publications] 森田康彦 他: "輝尽性螢光体イメージングプレートを用いたX線CTの試作(1)" 歯科放射線. 30(2). 1-8 (1990)
• [Publications] 森田康彦 他: "輝尽性螢光体イメージングプレートを用いたX線CTの試作(2)" 歯科放射線. 31(4). 314-321 (1991)
• [Publications] Y.MORITA: "A NEW COMPUIED TOMOGRAPHY USING IMAGING-PLATE AND INCOMPLETEPROJECTIONDATA" ORALRADIOL.8(2). 119-126 (1992)