1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04557094
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
福原 達郎 昭和大学, 名誉教授 (50013834)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
増原 英一 総合歯科医療研究所, 所長 (00013772)
倉林 仁美 昭和大学, 歯学部, 助手 (20255889)
小澤 浩之 昭和大学, 歯学部, 助手 (00224220)
〓 宏太郎 昭和大学, 歯学部, 助手 (80219295)
平出 隆俊 昭和大学, 歯学部, 助教授 (80129866)
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Keywords | ブラケット / 無抵抗ブラケット / ラウンド・ワイズ / ラウンド・エッヂ・ワイズ |
Research Abstract |
本研究の基礎的研究部分については、既に平成4年度にほぼ完了し、本年においてはその具体的な作成段階に入った。本年は新たにメタル・ブラケットのほか、強度並びに審美性においても優れた新素材ポリジメタクレートを用いたブラケットの基礎的・臨床的検討も行った。 今回の研究によって、このポリジメタクレート性のブラケットは、従来のいわゆるレジン系ブラケットに比較してその強度と審美性において十分に実用性の高い素材であることが分かった。 またメタル・ブラケットもそのプロトタイプにおいて、アーチ・ワイヤーとの抵抗を著しく減少させる所期の目的は達し、推定以上の臨床的な成果を上げえることが実証された。即ち、矯正治療期間の短縮、使用矯正力の軽減などの観点から極めて有効であった。ただ、スロットの部分が従来のブラケットより高さ(厚み)が若干高いことにより治療の初期において下唇の裏面に圧痕を生ずる例があった。一報、使用される矯正力は従来のものより少なくてすむことから、モジュール等の矯正力の減衰が少なくなっている。 また、両素材ともなおスロット内面を球状にする場合の技術と生産コストなどの点で課題が残された。 一方これらの研究過程の副産物として、従来の熱可塑性・熱硬化性ポリウレタンとは異なるスチレン系素材などによる、矯正用弾性材・モジュールのブレンドにも成功した。
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