1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04650461
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
黒岩 正光 鳥取大学, 工学部, 助手 (10225279)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松原 雄平 鳥取大学, 工学部, 助教授 (60116374)
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Keywords | 養殖しせつ / 設計手法 / 動的応答 / 現地観測 |
Research Abstract |
平成5年度は、前年度開発した、いけす施設の動揺観測システムの測定精度ならびに測得率の向上を図るために、加速度センサー、記録部ならびに解析法の改良および詳細な検定を行った。まず計測器の函体内部での設置方法を改良することで、内部の配線コードによって誘導された電磁場のため生じる見かけの磁場の発生を低減させることが可能となった。このため函体の方位観測精度を大きく向上させることがわかった。また精度の検定は、実験水槽(規則波浪)ならびに実海域(不規則波浪)において、観測系を搭載した鋼製防水函体を浮遊させ、その3次元動揺量を計測し、その結果とビデオ撮影記録とを比較する方法で行われた。実験室でのビデオ解析では、水平方向からならびに鉛直方向から2台のカメラで同時撮影して、函体の3次元動揺を解析した。その結果、3次元動揺成分のなかで鉛直軸まわりの回転成分を除く5成分についてはビデオ解析結果と実測結果とが、よく一致することがわかり、現地での観測精度を向上させるとともに、その精度を確認することができた。 また、日本海沖合い域に係留されている現地いけす施設での動揺観測は、複数回の観測を試みたが、波浪条件が著しく厳しくかつ、施設の係留状態が観測機器の設置に適切でなかったため、十分な観測を行うことが出来なかった。このため、現在、内湾域に係留されているいけす施設での観測を試みつつある。 また、不規測波浪の条件下での施設の波浪応答シミュレーションを行うために、従来の規則波から得られる応答関数をもとに、不規則波浪場での施設動揺の計算を行った。その結果、不規則波浪による動揺をほぼ正しく算定することが明かとなった。
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