1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04660018
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
黒田 俊郎 岡山大学, 農学部, 教授 (10032301)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岸田 芳朗 岡山大学, 農学部・附属農場, 助手 (10116460)
齋藤 邦行 岡山大学, 農学部, 助教授 (60153798)
熊野 誠一 岡山大学, 農学部, 教授 (20205173)
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Keywords | ダイズ / 花房次位 / 収量 / 植物単位 / 栽植密度 / 莢数 / 着莢相 / 結莢率 |
Research Abstract |
ダイズの収量に及ぼす栽植密度の影響を,1992年と1993年に花房次位・着生位置に着目して検討を行った(品種 タチスズナリ).栽植密度を水準とし,1992年及び93年の6月下旬に播種した. 密植により植物単位数は増加し,粒茎比は減少した.最大LAI及びLADは密植により増加し,各区とも93年が高かった.開花数は密植により増加したが,93年の区間の相違は小さかった.結莢率は密植により低下し,その程度は93年で著しかった.莢数は密植により増加したが,93年の区間の相違は92年に比べて小さかった.莢数は,両年とも密植により低次位では1次が,高次位では2次椏枝が最も増加した.着生位置別にみると,密植によって主茎では上部の莢が著しく増加し,分枝では下部の莢が減少した.一莢粒数は密植によって減少し,各区とも93年が低かった.百粒重は密植によって92年は増加したのに対し93年は減少し,各区とも93年が大きかった.次位別にみると,92年の百粒重は高次位が大きく,93年は低次位が大きくなり,着生位置別にみると,両年ともに主茎が分枝に比べて大きかった.収量は密植により増加したが,93年はその程度が小さかった.これには93年は密植区の結莢率が低く莢数の増加が小さいこと,及び疎植区の百粒重が大きいことが影響していた.〔一花器当たり葉面積〕の推移をみると92年は区間の相違が小さく,登熟期間を通じて増加していたが,93年は疎植区が著しく高く,全体に一定の値を保っていた.以上の結果より,密植による収量の増大と年次間の相違には主として莢数が関係し,これには花房次位別・着生位置別着莢相の変動が影響することが明らかとなった.また,莢数・百粒重の決定には,ソース・シンク比が関与することが示唆された.
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 黒田俊郎・山下昌秀・斉藤邦行: "ダイズの花房次位別着莢に及ぼす播種期と栽植密度の影響" 日作紀. 62(別1). 72-73 (1993)
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[Publications] 黒田俊郎・磯部祥子・斉藤邦行: "ダイズ品種タチスズナリの花房次位別着莢に及ぼす播種期と栽植密度の影響" 日本作物学会中国支部研究集録. 34. 72-73 (1993)
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[Publications] 黒田俊郎・磯部祥子・斉藤邦行: "ダイズの収量と収量構成要素に及ぼす栽植密度の影響" 日作紀. 63(別1) (印刷中). (1994)