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1992 Fiscal Year Annual Research Report

アイゼンメンガー症候群に対する片肺移植の応用-肺高血圧犬モデルを用いた高気圧酸素下72時間保存肺移植実験-

Research Project

Project/Area Number 04670828
Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

山下 長治郎  神戸大学, 医学部, 助手 (00144569)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 大保 英文  神戸大学, 医学部附属病院, 医員
石井 昇  神戸大学, 医学部附属病院, 講師 (10168172)
Keywordsアイゼンメンガー症候群 / 肺高血圧 / 片肺移植
Research Abstract

1)モノクロタリンピロールの作成 モノクロタリンを用いてラットの肺高血圧を作成することは比較的容易であるが、犬を用いて肺高血圧を作るのは困難であった。そこでモノクロタリンを精製し、モノクロタリンピロールを3ヵ月かけやっと作ることが出来た。
2)幼若犬を用いた肺高血圧犬の作成 モノクロタリンピロールを生食にとかし、右心房に留置したスワンガンツカテーテルより注入した。3〜4mg/kgでは軽度の肺動脈圧の上昇をみたに過ぎなかったため、倍量とし8mg/kgを注入したところ、2〜3日で犬が死亡してしまった。現在薬量と注入間隔を検討している。又、モノクロタリンピロールが茶色に変色していたため、効果が不充分と考えられ、白色の純粋な結晶であるモノクロタリンピロールを新たに作成している。
3)72時間肺保存実験 現在高圧酸素下に心肺を浸漬して4時間保存し、その後レシピエント犬に左片肺移植を行っている。その結果保存肺の機能は充分保たれており高圧酸素の有効性が示された。しかし移植肺のガス交換能は良好に保たれていたが、肺高血圧(肺動脈圧50mmHg以上)を呈し、長時間冷却保存の影響と思われる。そのため、肺細小動脈のvasoconstrictionを抑制する薬剤を探している。現在保存時間を48時間に延長し、レシピエント犬に片肺移植を行い、保存肺の機能をみている。
4)48時間保存が可能となり、肺高血圧犬が作成された段階で、初期の目的どおり、保存肺を肺高血圧犬に移植し、保存肺の機能を調べるとともに、肺動脈圧,右室圧などを経日的に調べ、右心機能の改善されることを証明し、アイゼンメンガー症候群に対する片肺移植の有用性について検討する予定である。

URL: 

Published: 1994-03-23   Modified: 2016-04-21  

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