1992 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト early preghancy factorの化学構造と相同物質の解析
Project/Area Number |
04671020
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
末岡 浩 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (90162833)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 俊文 慶應義塾大学, 医学部, 助教授 (30051460)
森定 優 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (40051552)
伊藤 仁彦 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (50168340)
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Keywords | EPF / ロゼット抑制反応 / SDSーPAGE / 糖タンパク / FPLC |
Research Abstract |
初期妊娠因子earl Pregnancy factor(EPF)の完全精製を最終目標として、抗リンパ球抗体によるロゼット抑制反応を用いたbioassayを応用しつつ、生化学的分析、抽出を行なった。平成4年度の研究実施計画の下に、妊娠由来のタンパクを安息香酸吸着によって得た素材をStarting materialとした。ゲル濾過クロマトグラフィー、陰イオン交換クロマトグラフィー、疎水性クロマトグラフィーの各分離方法について、先ず fast protein liquid chromatography(FPLC)を行ない、少量の検体での分離条件を検討した。次いで、その条件に類似した条件下で、オープンカラムによる大量精製を行なった。各フラクションについて、生物活性とタンパク量の測定を行ない、(部分精製)FPFフラクションをsodium dodecyl sulfateーpolyacrylamid gelelectrophoresis(SDSーPAGE)を用いて泳動分離を行なった。 SDS-PAGEによって得られた3ヶのバンドを、ゲルから切り出し抽出を行ない、その各バンドについて生物活性および、逆相HPLCによる単離の確認を行なった。 その結果、分子量27000〜28000グルトンのバンドにEPFのロゼット抑制増幅活性を認め、このバンドは逆相HPLCによって単一のピークを認める単離ペプチドであることを証明した。また Concanavarin A によるアフィニティークロマトグラフィーにより、吸着を示し、糖鎖を含む糖タンパクであることを証明した。 現在このEPF抽出部分において アミノ酸配列分析を試みている状況であり、今後、配列分析結果により、次の研究ステップへ移行する予定である。
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