1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04671197
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Research Institution | Nihon university |
Principal Investigator |
桟 淑行 日本大学, 歯学部, 講師 (80160993)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小見山 信 日本大学, 歯学部, 助手 (20234891)
佐々川 毅 日本大学, 歯学部, 助手 (70225861)
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Keywords | tooth prepatation / abutment form / finish line / full coverage crown / three unit bridge / 支台歯形成 / 支台歯形態 |
Research Abstract |
1.全部被覆冠(上顎前歯における歯肉の形態による影響、審美的材料を用いたDicorクラウン応用の研究) (1)臨床的歯頚線の深さと歯肉縁下削除量とは負の相関があり、ブラックラインとしてみられるマージン露出の原因は歯肉縁下削除の不足に起因しており、すでに支台歯形成時に生じていることが示唆された。 (2)上顎小臼歯にDicorクラウン装着を想定した場合、クラウンやアンレーではエナメル質が外周にわずかしか残存しないので、エナメルエッチング以外の象牙質接着システムが必要であると指摘された。 2.部分被覆冠(ラミネートベニア修復を想定した場合のエナメル質削除の状態と、色調回復・遮蔽との関係) (1)上顎小臼歯にDicorラミネートを想定した場合、臨床的歯頚線付近では象牙質露出の危険性がかなり高くなるので、象牙質接着システムを応用するための象牙質面処理が必要であると示唆された。 (2)均一な支台歯形成を行った場合には支台歯の色調、合着材の色調およびベニアの厚みが影響していた。 3.スリー・ユニット・ブリッジ(近心傾斜歯シミュレーションによるブリッジ支台歯形成の削除傾向を検討) 実際の臨床例に対応させて下顎右側第2大臼歯を3段階に近心傾斜させた模型で検討した結果、第2小臼歯に変化は少なく、第2大臼歯の歯肉縁下削除や各軸面のテーパー度に影響を及ぼすことが示唆された。 4.今後の研究計画について (1)支台歯形成のアプローチの違いによる影響を検討するため、支台歯形成中のタービン用ポイントの移動方向(アップカットとダウンカット方向)による削除傾向を計測し、いままでの研究の原因考察を行う。 (2)支台歯形成中のレスト指(第3指および第4指レスト)の違いによる削除傾向を検討する。
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