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1992 Fiscal Year Annual Research Report

生体機能の食餌性適応とその分子レベルでの解析

Research Project

Project/Area Number 04680100
Research InstitutionKyoto Koka Women's University Junior College

Principal Investigator

小垂 眞  光華女子短期大学, 家政科, 助教授 (80167402)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 杉山 薫  京都府立大学, 農学部, 助手 (30226469)
Keywordsタンパク質分離摂取 / ミールフィーディング / 体脂肪率 / タンパク合成能 / アミノ酸吸収能 / 栄養順応
Research Abstract

栄養バランスの定義は必ずしも明確なものではなく、管理され過ぎた食環境は生体の適応能を脆弱化させるおそれもある。現実の食生活では栄養素摂取の短期的なアンバランスは大きく、生体機能がどのように応答するか、追究すべき問題点は多い。そこで、ラットにタンパク質分離摂取を施し、成長と生体機能がどのような影響を受けるか検討した。
実験には4週齢ウィスター系雄ラットを用い、1日2回2時間ずつ朝または夜に高タンパク(40%カゼイン)食と無タンパク(高デンプン)食を交互に与えるミールフィーディングの条件で飼育した。体重増加の傾向は2回とも普通(20%カゼイン)食を与える対照のそれと変わらず、EM-SCANを用いて測った体脂肪率にも血漿遊離アミノ酸レベルにも有意な差違は見出せなかった。また成熟ラットを用いた実験でも、タンパク質分離摂取によって(とくに高デンプン食摂取後に)脂肪蓄積が増加する傾向はなかった。このことより、本実験条件における体重増減はラットの成長の程度を反映したものとみなされた。
上記のミールフィーディングの条件で5週間飼育したラットを朝定刻(9:00-11:00)給餌後、11:00、14:00、18:00に両群4匹ずつ屠殺して空腸を取り出し、そのin vitro実験系でのタンパク合成能とアミノ酸吸収能(いずれも〔^3H〕ロイシン使用)を測ったところ、両パラメーターとも高タンパク食摂取後に減少し、無タンパク(高デンプン)食摂取後に漸増する傾向が認められた。この変動は、生体の栄養順応の表われであり、摂取栄養素の質と摂取時間に対応して形成されたバイオリズムを反映したものと考えられた。

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Published: 1994-03-23   Modified: 2016-04-21  

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