1993 Fiscal Year Annual Research Report
細胞内蛋白質N末端プロセシングの分子機構の解明とその生理的役割
Project/Area Number |
04680162
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
乗岡 茂巳 大阪大学, 蛋白質研究所, 助手 (70198638)
|
Keywords | アセチル化 / メチオニンアミノペプチダーゼ / アセチルトランスフェラーゼ / プロセシング |
Research Abstract |
本年度は細胞内蛋白質のプロセシングに関与すると思われる3種の酵素,メチオニンアミノペプチダーゼ(MAP),N-アセチルトランスフェラーゼ1および2(NAT1,NAT2)について,パン酵母よりそれぞれの精製を試みた。しかしそのいづれについても充分な成果を上げ得るには至らなかった。しかし,本研究逐行中蛋白質のN末端がブロックされるようなプロセシング(細胞内蛋白質については,主としてアセチル化やミリストイル化)が行われた場合,極めて微量でこのブロック基の種類とN末端部分のアミノ酸配列を解析する方法を開発した。その概略は,N末端ブロック蛋白質のリジルエンドペプチダーゼによる消化→生成ペプチド各断片からのC末端リジンのカルボキシペプチダーゼBによる除去→フェニレンジイソチオシアナート(DITC)-ガラスによるN末端フリーペプチドの吸着・除去→非吸着画分に混入してきたN末端フリーペプチドのN-ビオチニル化とアビジンカラムによる再吸着からなる過程によってN末端ブロックペプチドを特異的に単離した後,アミノ酸配列を解析する方法である。本法の開発により,当研究の目的であるN末端プロセシングの分子機構の解明のうち,in vivoでのプロセシングの解明が極めて容易になるものと期待出来る。
|
Research Products
(2 results)
-
[Publications] Mitta M.: "The nucleotide sequence of humon aminoacylase-1." Biochim.Biophys.Acta. 1174(2). 201-3 (1993)
-
[Publications] 綱沢 進: "Methods in Protein Sequence Analysis" 今堀和友、崎山文夫, 310 (1993)