1992 Fiscal Year Annual Research Report
小学校低学年児童及び幼児の自然認識に関する実証的研究
Project/Area Number |
04680285
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Research Institution | Aichi University of Education |
Principal Investigator |
川上 昭吾 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (10033896)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 健夫 長崎大学, 教育学部, 教授 (00112368)
竹内 謙彰 愛知教育大学, 教育学部, 助教授 (40216867)
多鹿 秀継 愛知教育大学, 教育学部, 助教授 (30109368)
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Keywords | 生活科のアンケート調査 / 自然概念の発達 / 生物と無生物の区別 / 小学校2、4年生 |
Research Abstract |
本年度は、(1)生活科の実施状況に関するアンケート調査を愛知県下1割の学校にアンケート調査を行なった。また、(2)小学校2、4年生の自然認識の実態調査を行なった。 (1)生活科について愛知県下1割の学校へのアンケート調査結果 生活科のノートの利用頻度は単元によって異なる。飼育活動、製作活動、探検活動などで、活動や体験したことの気付きを書き込ませるとする者が最も多かった。また、同時に行なった調査で、教師が期待する通りに児童がノート記述をしていない内容があることも明らかになった。 このことから、生活科においても自然概念の理解の観点からノート指導をきちんとする必要があるといえる。 (2)自然認識の実態調査 本研究は、概念発達に関する心理学の諸研究の成果を受けて、生活科における教育目標を達成する基礎資料を得る目的から、小学校2、4年生が自然現象や事象をどのように理解しているかを明らかにした。 このうち、生物と無生物を区別する理由についての調査で、2年生が4年生と比較して「植物も生物である」という理解に欠けている者が多かった。「コウモリは鳥か」、「エミューは鳥か」という質問への2年生の回答は、それらについての熟知度が低いことに加えて、鳥としての特性を十分理解していないこともあって理解度が低かった。 残された課題として、調査対象を広げる必要がある。特に、幼稚園児の調査、愛知県と長崎県(研究分担者が所在する県)との比較をする予定である。
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Research Products
(1 results)