1993 Fiscal Year Annual Research Report
共生概念を基にした自然保護教育の体系化に関する基礎研究
Project/Area Number |
04680287
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
土井 捷三 神戸大学, 発達科学部, 教授 (20020620)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武田 義明 神戸大学, 発達科学部, 助教授 (90155028)
小石 寛文 神戸大学, 発達科学部, 助教授 (70030591)
田結庄 良昭 神戸大学, 発達科学部, 助教授 (90030585)
今谷 順重 神戸大学, 発達科学部, 教授 (60093639)
野上 智行 神戸大学, 発達科学部, 教授 (80127688)
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Keywords | 環境教育 / 自然保護教育 / 環境問題意識 / 環境問題用語 / 共生概念 / カリキュラム化 / 開発と保護 / 教材開発 |
Research Abstract |
本研究の目的は,環境教育の中で自然保護教育を位置づけ,自然保護教育の体系化を図るための基礎研究を行うものである。 第一に,子ども・生徒の意識調査を行う。小学生から中学生・高校生にかけて自然保護の意識がどのように形成されるかを調査し,自然保護意識の発達の筋道を解明する。 第二に、自然保護を含む環境教育に関する教材を収集し,データ・ベース化を行う。 第三に,自然保護に関する教材を開発する。シミュレーション行動を行わせる等コンピュータ利用を試みる。 第四に,自然保護教材が意識形成やその行動化にどのように関連し,また障害があるかを検討する。 第五に,以上のことを踏え,環境教育の構造の中に自然保護教育を位置づけながら,その体系化を試みる。 さらに,自然保護教育のカリキュラム試案を作成する。 本年度は研究目的の第一の分析と整理・発表にほとんどの時間を費やした。子どもの環境問題意識がどのようになっているかを明らかにすることを狙って平成5年3月阪神地域の小学5年生536人に調査を行った。第一部は,環境問題用語の認知、第二部では,子どもの「環境問題」意識の内容、第三部では,子どもの自然保護意識といった3部についてのものである。結果は、第一部では、子どもの環境問題用語の認知にはグループ化の可能なものとそうでないものがあるということを,第二部では,子どもの「環境問題」意識には感情移入ないしスローガン的傾向が強いことを,第三部では開発か保護かでは自然保護の意識の方が高いことを,その保護意識にも多様な考えがあることを捉えることができた。 これらを踏え,現在第三の研究目的である教材開発を検討しているところである。その他第三の研究目的である環境教育に関する教材収集も日本環境協会の協力を得て本年度順調に進んだ。
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[Publications] 土井捷三他: "子どもの環境問題意識に関する一考察" 人間科学研究. Vol.NO1. 49-68 (1994)
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[Publications] 野上智行編著: "環境教育と学校カリキュラム" 東洋館出版社, 350 (1994)