1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04680290
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Research Institution | Shukutoku University |
Principal Investigator |
小島 繁男 淑徳大学, 社会学部, 教授 (30000037)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
下野 洋 国立教育研究所, 科学教育研究センター, 室長 (30142631)
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Keywords | 環境教育 / 科学教育 / 自然観察 / カリキュラム / 義務教育段階 |
Research Abstract |
当初の計画では、教師に対するアンケート調査を中心とする予定であったが、実際の授業では、児童・生徒を野外の自然や、人工的な観察園等に引卆して、その場で環境学習を行うことが多い。 その場合に、児童・生徒の、人工的な自然に対する感じ方と、人手を入れない自然に対する感じ方とはかなりの違いがある(人工的な自然ではあらかじめ設定された観点があるが、生のまゝの自然では予想されないものである)。 最初の協力委員会でこのことが論議され、現在開発中の赤城自然園(西洋開発KK)には、両者の条件に近い場所が何ヶ所かあることが確認された。 実験可能な前橋市内の小学校児童(二之宮小5年)と中学校生徒(箱田中2年)を選定し、平成4年11月に実際の調査を実施した。 その結果は現在集計中であるが、全体の印象としては次のことが認められる。 1.児童・生徒の興味・関心は、自然の状態であるか、人工的な状態であるかによって明らかな差はない。 2.興味・関心の対象は、生物、地形、季節観などにとどまらず、施設や自然の状況と関連のある物語り(トムソーヤの冒険など)まで拡がっている。 3.面白かったことと、疑問に思ったことに多くの記述がある。 4.生物について説明された知識について、記憶に残っているという記述が多い。
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