1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04801013
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
塩坪 いく子 京都大学, 文学部, 助手 (30196357)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 和夫 京都大学, 総合人間学部, 助手 (30202881)
|
Keywords | 前言語行動 / 音声分析 / 泣き声 / 障害児 / 普通児 / 乳児 / 主体的関わり |
Research Abstract |
今年度は、データの収集に努める一方で、分析装置を稼動状態にするための努力に費やした。 乳児のデータの収集に関しては、音声を録音するさいに、背景音がノイズとして入ってしまうことが多かった。背景音がカットされた状態というのは、すなわち、乳児にとって不自然な状況を意味しており、肝心の発声が生じにくくなるため、なるたけ自然な状況での録音をめざすと今度はノイズが入ってしまうといいう事態が多かったためである。また、泣き声にしろ、発声にしろ、タイミングをうまくとらえることが予想以上に困難であり、この点も含めて、現在収集方法を再検討しているところである。 ダウン症児の音声録音に関しては、現在子どもを装置の存在に慣らしているところであり、本格的なデータ収集はその後の予定である。 分析装置に関しては、既存の音声分析ソフトを、こちらのデータの分析が可能となるようシステムに組み込むまでに非常に時間がかかった。現在何とか分析が可能となるところまでもってきたが、欠点もいろいろ明らかになっており、対応のための調整を進行させているが、他の装置での分析の可能性についても検討中である。 全体として、現在は、データの収集とその分析に関して試験段階にあり、本格的な始動はこれからであるが、今までのところ被験児の数に比してDAT録音機器の数が相当不足し、 対応できなかったのが残念である。何とかして、録音機器を揃えたいと考えている。
|