1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04807131
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
鎌田 勉 北海道大学, 歯学部, 助手 (20091431)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
亀田 和夫 北海道大学, 歯学部, 教授 (70018414)
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Keywords | 微小電気刺激 / 発声 / 超音波 |
Research Abstract |
麻酔下にラット中脳灰白質を電気刺激し,発声させた。麻酔ははじめネンブタールを使用したが,深麻酔では発声が起りにくかったため、ウレタンを使用した。刺激は500〜1000KΩの金,電極で行った。発声には200〜500μAの刺激を要する場合が多く,刺激部位を限局するためには双極電極による刺激など刺激方法を考慮する必要があると考えられた。発声された音声はマイクロフォンによって磁気テープに記録し,マイクロコンピュータ,ソナグラフによって解析した。可聴音の周波数帯域の音声は非鳴のような性格のものが多く,FM成分を含む周波数の変化する音であった。それは倍音構造からなっていた。刺激部位によっては超音波を発声する部位もあった。しかし,超音波を特異的に発声する部位を特定するためには,さらに実験が必要であると思われた。またそのために刺激後,電極によってlesionを作り,顕微鏡標本を作成して刺激部位を精査する必要があった。 発声させた場合の呼吸流量の変化について,気流抵抗器を使用して観測した。超音波発声時には強い呼気を出すことがみい出された。可聴音発声時と超音波発時の呼気流量の相違について,ひきつづき定量的測定をすすめている。電気刺激によって発声させた場合の横隔神経,喉頭神経活動の記録は,発声時に動物の体が動くため,安定した記録をとることが困難であった。これについてはさらに記録方法を工夫することが必要であった。これらの実験結果に基づいて来年度でさらに諸種の記録解析ができるように研究をすすめている。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] Kamada,T. and P.H.S.Jen: "Auditory response properties and spatial response areas of single neurons in the pontine nuclei of the big brown bat,Eptesicus fuscus." Brain Res.575. 187-198 (1992)