1994 Fiscal Year Annual Research Report
北東アジアおよび東南アジアにおける国際情報システムの実態
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05041030
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
鶴木 眞 東京大学, 社会情報研究所, 教授 (00051722)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
陳 燮君 上海社会科学院, 副所長
彭 芸 台湾政治大学, 教授
ソムクァン カウィア タマサート大学, 教授
ゴドウィン チュー シンガポール国立大学, 教授
藤田 真文 常磐大学, 人間科学部, 専任講師 (60229010)
岩田 温 常磐大学, 人間科学部, 助教授 (50168572)
水越 伸 東京大学, 社会情報研究所, 助教授 (60219623)
本多 周爾 清和大学, 法学部, 教授 (60265535)
小川 浩一 東海大学, 文学部, 教授 (00056251)
小林 宏一 東京大学, 社会情報研究所, 教授 (30170319)
田崎 篤郎 東京大学, 社会情報研究所, 教授 (60008183)
岡村 黎明 立命館大学, 国際関係学部, 教授 (70233369)
林 利隆 関西大学, 社会学部, 教授 (80238112)
柳井 道夫 成蹊大学, 文学部, 教授 (10054321)
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Keywords | 国際コミュニケーション / 東南アジア / 東北アジア |
Research Abstract |
平成6年度は、派遣調査としてインドネシア、シンガポール、中国、香港、中華民国において各国の国際情報システムに関する実態調査を行った。 派遣調査の結果得られた知見として、次の点をあげることができる。(1)インドネシアでは、華人資本と民族資本が対立・競争関係を呈している一方で、徐々に両者の協調関係が生まれてきていること。(2)シンガポールでは、東南アジアの華人・華僑が形成しているヒューマンネットワークの結接点になっていること。(3)上海の浦東開発区では、電気通信インフラストラクチャーの整備が着々と進行し、外資の導入による上海地域の経済成長に寄与していること。(4)香港では、中国への返還を控え、メディア企業が自らの生き残りのために事業の多角化、国営放送局の商業放送への志向が始まっていること。(5)中華民国では放送制度の整備によってメディア産業の統合が始まっていること。 また、海外からの研究者の招聘としては、上海社会科学院信息研究所から陳燮君教授を招き、上海地区における情報インフラの発展などについて意見交換を行った。 研究成果としては、日本マス・コミュニケーション学会・平成6年度春季研究発表会で、「情報のグローバライゼーションにおけるアジアの位置づけと華人ネットワーク」と題し、研究協力者の内藤耕(静岡英知女学院短期大学・専任講師)が問題提起を行った。また、派遣調査の結果を中心に、年度報告書を取りまとめた。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 岩田 温,三野裕之: "アジアにおける国際情報システムの実態: 「東京サミット」のテレビ報道に関する内容分析" 新聞研究. 520. 44-53 (1994)
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[Publications] 岡村黎明: "EUの“香港"めざすフィンランド" 放送批評. 308. 33-39 (1995)
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[Publications] 内藤 耕: "インドネシア国営テレビと民放インドネシアの実態" 放送批評. 308. 55-56 (1995)
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[Publications] 鶴木 眞(共著): "放送・通信新時代の制度デザイン:各国の理念と実態" 日本評論社, 271 (1994)
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[Publications] 村瀬真文(共著): "放送・通信新時代の制度デザイン:各国の理念と実態" 日本評論社, 271 (1994)
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[Publications] 柳井道夫(共編著): "マス・メディアと国際関係" 成蹊大学アジア太平洋研究センター, 252 (1994)
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[Publications] 鶴木 眞(編): "重点領域研究最終報告書 国際情報システムの実態" 100 (1995)