1994 Fiscal Year Annual Research Report
太陽風から地球内部磁気圏へのエネルギー輸送過程の研究
Project/Area Number |
05041060
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
田中 義人 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 教授 (30023675)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ANISIMOV S. ロシア共和国ロシア地球物理研究所, ボロック観測所, 部長
TRIVEDI N. ブラジル宇宙科学研究所, 部長
VERSHININ E. ロシア共和国カムチャッカ宇宙科学研究所, 所長
HIDAYAT B. インドネシア航空宇宙局, 副局長
YEBOAHーAMANK ディー. パプア, ニューギニア大学・物理科, 教授
LYNN K. オーストラリア, アデレード防衛研究センター, 研究室長
FRASER B.J. オーストラリア, ニューキャスル大・物理科, 教授
野崎 憲朗 郵政省, 通信総合研究所, 主任研究官
立原 裕司 九州大学, 理学部, 助手 (00227092)
坂 翁介 九州大学, 理学部, 助教授 (80108638)
宗像 一起 信州大学, 理学部, 助教授 (40221618)
北村 保夫 東北工業大学, 工学部, 助手 (90085423)
瀬戸 正弘 東北工業大学, 工学部, 教授 (60085412)
塩川 和夫 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助手 (80226092)
湯元 清文 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助教授 (20125686)
|
Keywords | 太陽風エネルギー / 地球内部磁気圏 / 輸送過程 / 210度 / 赤道域 / 地磁気 / ULF波動 / 磁気共役点 |
Research Abstract |
高緯度から赤道域で行っている210度磁気経度沿いの地域、並びに赤道域の南太平洋域とブラジルで電磁場変動観測を継続するとともに、210度および190度に沿うシベリアの高緯度域で電磁場変動及びオーロラの光学観測を開始した。1)ロシア極東域のカムチャッカ・パラッンカ及びマガダン、並びにシベリア域のヤク-ツク及びテイクシーで電磁環境の調査を行った。テイクシでの光学観測、210度沿いのズリヤンカ及び北極海のコテルニ-島で地磁気変動・ULF波動の観測を開始した。2)210度沿いの、国内(4地点)、グアム、パプア・ニューギニア、フィリッピン(マニラ)、インドネシア(3)、オーストラリア(6)において、電磁気変動観測を続行した。3)カムチャッカ・パラッンカの磁気共役点のオーストラリア・キャンベラ近郊で電磁環境調査を行い、地磁気変動・ULF波動、大気電場及び低緯度オーロラの観測を開始した。4)高エネルギー粒子の流入・伝搬機構及び南北異方性の調査研究のために、オーストラリア・タスマニア島で地表・地下宇宙線観測を行った。5)台湾の国立中央大学との地磁気変動・ULF波動共同観測を開始した。香港大学とは共同研究に関する協議を行った。また、中国科学院地球物理研究所と190度沿いの共同研究の検討を行った。6)南太平洋域の赤道域で電磁気変動の総合観測を行った。ミクロネシア連邦ポナペでは地磁気変動・ULF波動、赤道ジェット電流及び赤道電離層の観測を、ミクロネシア連邦ヤップ、キリバス共和国クリスマス島、ソロモン諸島ホニアラでは地磁気変動・ULF波動、赤道ジェット電流の観測を行った。7)赤道域のブラジルのユ-ゼビとユ-ゼビオの経度に沿って、磁気赤道を挟む南北7地点で観測機器の点検調整を行い、地磁気変動・ULF波動の観測を続行している。以上により、太陽風エネルギーの地球内部への流入過程を研究する為の基礎的データを取得すると共に、グローバルな規模の観測データの解析から、エネルギーの流入機構の解明の手がかりを得ることができた。
|
Research Products
(6 results)
-
[Publications] 岩田 晃: "LF磁気圏伝搬波の伝搬特性" 電子情報通信学会誌. J78-B-II. 62-70 (1995)
-
[Publications] K.Yumoto: "Correlation of high- and low- latitude pi2 pulsations observed at 210°magnetic meridian chain station" J.Geomag.Geoelectr.46. 925-935 (1994)
-
[Publications] K.Yumoto: "Characteristics of magnetic variations caused by low-latitude aurorae observed around 210°magnetic meridian" J.Geomag.Geoelectr.46. 213-229 (1994)
-
[Publications] 瀬戸 正弘: "210°地磁気観測のCA的考察" 第5回STEシンポジウム講演集. 63-66 (1994)
-
[Publications] 篠原 学: "磁気赤道におけるDP2的変動のエンハンスメント" 第5回STEシンポジウム講演集. 47-50 (1994)
-
[Publications] 宗像 一起: "南北両半球における宇宙線強度変動の全天観測" 第5回STEシンポジウム講演集. 6-9 (1994)