1994 Fiscal Year Annual Research Report
日本とオーストラリアにおける食料品流通機構の比較研究
Project/Area Number |
05045012
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Research Institution | Ryutsu Keizai University |
Principal Investigator |
土屋 圭造 流通経済大学, 大学院経済学研究科, 研究科長 (60038164)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
WILLIAMS Ste クイーンズラインド大学, 経済大学院, 上級講師
RIETHMULLER ポール シー クイーンズラインド大学, 経済学部, 上級講師
LONGWORTH Jo クイーンズラインド大学, 副学長
野尻 俊明 流通経済大学, 社会学部, 教授 (00218322)
浜田 好通 流通経済大学, 経済学部, 教授 (80094986)
原田 英生 流通経済大学, 経済学部, 教授 (70165025)
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Keywords | 食品流通 / スーパー / 販売戦略 / オーストラリア米 / 有畜複合経営 / 輸入牛肉 / フィードロット / 日系企業 |
Research Abstract |
本調査は稲作の収穫時期の関係で、事前に文部省の許可を得て、1994年4月から5月にかけて実施した。調査は綿密な計画のもとに、全てアポイントメントをとって実施したので、期待以上の成果をあげ、別記のように国際学術研究雑誌、オーストラリア研究専門誌、新聞などに研究成果の一部を公表した。それらを要約すると、次のようになる。 1.オーストラリアのスーパーマーケットにおける食料雑貨品のうち、クロワッサン、ロールパンなどの価格変動は大きく、野菜缶詰の価格変動は小さい。また、一般的にはスーパーマーケットにおける価格変動、消費者支出、価格弾力性は、相互に余り関連していない。これはスーパーマーケットの販売戦略が全体の売上高を最大にするために、価格設定を行い、個々の商品の売上高を最大にするものではないからである。 2.オーストラリアにおける米の生産と輸出は1980年代に急増し、日本の緊急輸入もあって、過去最高となった。稲作地帯では、夏の気温は40度を超え、病害虫が少ないなど、気候条件に恵まれている。灌漑システムが整備されていることに加え、有畜複合経営による輪作で、生産コスト低減を果たし、オーストラリアの米は、アメリカやタイに比例して国際競争力が強い。 3.オーストラリアからの輸入牛肉は、1994年には、92年と比較して62%増大したが、これらの大半はオーストラリアで操業している日系企業のフィードロットにて生産され、日本に輸出されている。日本の肉牛農家はオーストラリアからの輸入牛肉に対処するためには、規模拡大、高付価値低コスト生産、安全性や環境保全などの重視が必要となる。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] P.C.Riethmuller,K.Tsuchiya: "“Variability of Australian Supermarket Prices An Exploratory Analysis"." PRICING STRATEGY & PRACTICE:AN INTERNATIONAL JOURNAL. 34-42 (1994)
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[Publications] P.C.Riethmuller,K.Tsuchiya: "“The Australian Food Processing Industry and the Japanese Market For Processed Foods"" オーストラリア研究紀要. 19. 91-107 (1994)
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[Publications] 土屋圭造,広田 明: "「豪州米の実力を探る1-5」" 日本農業新聞(7月19日-26日). -6 (1994)
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[Publications] 浜田好通: "オーストラリア砂糖の生産・流通構造と価格政策" 流通問題研究. 25(予定). (1995)
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[Publications] 土屋圭造: "「ウルグアイ・ラウンド合意と肉牛経営」" 畜産の情報(参考). 7. 1-3 (1994)