1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05045025
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
西村 紳一郎 北海道大学, 理学部, 教授 (00183898)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
リップシモノビッチ B. ウッジ工科大学, 人造繊維学部, 教授
ラッキエビッチ B. ウッジ工科大学, 人造繊維学部, 教授
ウルバンチェク G. ウッジ工科大学, 人造繊維学部, 教授
ボロビンスキー S. ウッジ工科大学, 人造繊維学部, 教授
ショスランド L. ウッジ工科大学, 人造繊維学部, 講師
ツーラー M. ウッジ工科大学, 人造繊維学部, 研究員
クチャルスカ M. ウッジ工科大学, 人造繊維学部, 研究員
ダトキエビッチ J. ウッジ工科大学, 人造繊維学部, 教授
高井 光男 北海道大学, 工学部, 教授 (50002019)
西 則雄 北海道大学, 地球環境科学研究科, 教授 (70001857)
戸倉 清一 北海道大学, 地球環境科学研究科, 教授 (40000806)
東 市郎 北海道大学, 免疫科学研究所, 教授 (50028411)
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Keywords | キチン繊維 / 人工臓器 / CaCl_2-メタノール / ミクロスフィア / 高分子表面変性 / 繊維物性 |
Research Abstract |
平成6年度は、計画に従ってまず、日本側の西村教授が平成6年8月9日より同年8月21日までポーランド国ジニア市で開催された第5回国際キチン・キトサン会議に出席し、この機会にポーランド側協同研究者3名との研究成果討論・技術指導を行う事ができた。特に,人工臓器コーティング用試薬として、また抗エイズ薬としても有望なキチン硫酸の位置選択的化学合成法とその物性評価の手法を詳しく指導し、今後の人体実験にむけて緻密な分子設計が必要となる事を説明した。ポーランド側の参加者からはキチン繊維調整法の新しい技術の紹介や抗菌性に関するデータ等が報告された。これらの論文についてはElsevier Scientificよりプロシ-ディングとして近く発表される予定である。 平成6年10月24日より同年10月31日には年次計画に従いポーランド側のウッジ工科大学J.ダトキエビッチ教授,B.リップシモノビッチ教授、さらにB.ラッキエビッチ教授が来校し、予定どおりキトサンによる高分子表面変性とキトサン繊維物性に関する研究を行った。特に、戸倉らが最近発見した「CACl_2-メタノール系」心溶媒はキチンの高濃度溶液調整を可能とし、安定な膜や繊維、さらにミクロスフィアなどを容易に作製できる事を見学・体験した事で今後の研究についての大きな指針を与えることとなった。ポーランド側からの3名は1年間の研究成果を理学部講義室でセミナーの形で発表し大学院学生らとの活発な討論を行った。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 西村紳一郎 他: "Synthetic Glycoconjugates.5." Macromolecules. 28. 印刷中 (1995)
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[Publications] 西村紳一郎 他: "Chemoenzymatic Oligosaccharide Symthesis" Tetrahedron Letters. 35. 5657-5660 (1994)
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[Publications] 西村紳一郎 他: "Synthetic Glycoconjugates.4" Macromolecules. 27. 4876-4880 (1994)
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[Publications] 戸倉清一 他: "Biosynthyesis of novel polysaccharides" International J. of Biological Macromolecules. 16. 297-300 (1994)
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[Publications] 戸倉清一 他: "Selective Sulfation of Chitin Derivatives" J.Macromol.Chem.A31. 1701-1718 (1994)
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[Publications] 戸倉清一 他: "Monomolecular Layer Formation of Chitin Derivatives" Polymer International. 35. 303-307 (1994)