1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05045041
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
田北 徹 長崎大学, 水産学部, 教授 (30039721)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
チマーファウスト リチャ サウスカロライナ大学バルーク研究所, 助教授
ウディン サリー サウスカロライナ大学バルーク研究所, 助教授
フェラー ロバート サウスカロライナ大学バルーク研究所, 教授
スタンシック ステファン サウスカロライナ大学バルーク研究所, 教授
ディーン ジョン サウスカロライナ大学バルーク研究所, 教授
萩原 篤志 長崎大学, 海洋生産科学研究科, 助手 (50208419)
玉置 昭夫 長崎大学, 水産学部, 助教授 (40183470)
原 研治 長崎大学, 水産学部, 助教授 (10039737)
平山 和次 長崎大学, 水産学部, 教授 (80039718)
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Keywords | 河口域 / 干潟 / 生物生産 / ベントス / シオミズツボワムシ / 食性 / 免疫学 |
Research Abstract |
日本における研究経過:サウス・カロライナ大学の共同研究者2名が7月8日から23日まで(移動日を含む)来日した。大学では、研究討議を行うとともに、訪問者の専門であるベントス群集生態学および干潟動物の行動に関するセミナーを開催し、河口域動物研究について共通理解を深めた。野外調査として、長崎県諫早湾および熊本県の河口域の干潟を回り、干潟の様相と生物相を調べ、群集生態学的解析手法についての討議を行なった。長崎県本明川河口域ではムツゴロウの行動をビデオに記録し、行動パターンをいかに解析し、干潟の生物生産性の評価と関連づけるかについて米国側専門家から教示を受けた。また行政サイドによってつぎつぎに破壊されている河口域と干潟の自然の状況についても、その実態を調べた。 米国における研究経過:日本側のメンバー3名が9月9日から9月23日までサウス・カロライナ大学を訪問した。大学側では、セミナーを開いて相互理解を深めるとともに、コロンビアの本部キャンパス内実験室およびバル-ク研究所に滞在し、河口域動物の観察と採集および生化学的実験を共同で行った。バル-ク研究所では、動物プランクトンの採集、コアーサンプラーによる採泥および各種ベントスの採集を行なった。採取した泥については一部をサウス・カロライナ大学に残し、先方で年代測定を行なっている。残りの泥は日本に持ち帰り、海産輪虫類の休眠卵の分布、休眠卵のふ化能力の測定に供し、現在検討を進めている。ベントスについては、色々な捕食者による底質攪乱作用が群集形成にはたす役割について検討した。生化学実験室ではウサギを用いて餌料生物の抗体を作成し、干潟動物の食性を免疫学的に検討する実験を行なった。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] A.Tamaki: "Extinction of the trochid gastropod,Umbonium(Suchium)moniliferum(Lamarch),and associated species on an intertidal sandflat." Res.Popul.Ecol.36. 139-150 (1994)
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[Publications] A.Hagiwara,R.Feller,L.Gardner: "Sxual isolation among rotifer populations from resting eggs distributing different depth in sedimet" Limnology and Oceanography. (発表予定).
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[Publications] T.Takita,K.Sasada,R.Zimmer-Faust: "Territoriality of the hervivorous mudskipper in Ariake Sound" Journal of Fish Biology. (発表予定).
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[Publications] 玉置昭夫: "シリーズ 共生の生態学7棲み場所の生態学" 平凡社, (1995)