1994 Fiscal Year Annual Research Report
インドネシアの伝統薬物Jamuと薬用資源に関する研究
Project/Area Number |
05045053
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Research Institution | Kobe Gakuin University |
Principal Investigator |
濱 尭夫 神戸学院大学, 薬学部, 教授 (10068215)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
SABARIJAH Wi インドネシア大学, 理数学部, 教授
ENDANG Hanan インドネシア大学, 理数学部, 教授
神谷 浩平 神戸学院大学, 薬学部, 実験助手 (80258110)
細野 恭平 神戸学院大学, 薬学部, 助手 (70209245)
佐武 紀子 神戸学院大学, 薬学部, 助教授 (80103076)
岡本 博 神戸学院大学, 薬学部, 教授 (00028870)
藤井 正美 神戸学院大学, 薬学部, 教授 (10165342)
斎木 保久 神戸学院大学, 薬学部, 教授 (60068210)
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Keywords | インドネシア / 伝統薬 / 市場調査 / Jamu / ジャムゥ |
Research Abstract |
インドネシア伝統薬Jamuの市場調査班は、これまでジャワ島を中心にJamuに関する市場調査を行ってきたが、平成6年度はJamu発祥のジャワ島における市場商品、売れ筋あるいは人々のJamu感覚と比較するために、Jamuの歴史がなくあまり用いられていないとされるスマトラ島の大都市であるパレンバン、メダンにおける市民のJamu感覚、使用、処方内容等に関し調査を行った。Jamuは中部ジャワで発祥し、島全体に広がったものとされてきたが、戦後独立、以来インドネシア政府はジャワ島の人口高密度対策として、インドネシア各島全体への分散化を政策としてきた関係上、ジャワ島出身者による地方へのJamu流出は当然考えられる。スマトラにおいては、ジャワ島出身者と生まれながらのスマトラ人との間にJamu感覚の違いがありながら、ジャワ島出身者のJamu信仰はそのままスマトラに持ち込まれ、都市ではスマトラ人も相当にJamuに感化されていると観察された。ただし、スマトラについての調査が他の島でも同じかさらに確かめる必要がある。 一方、ジャワ島スマラン近郊においてJamu原料生薬取引最大手の集荷業者を調査し、薬材の荷動き、分量、集荷生薬の修治など、原料生薬の資源的、かつ経済面に多くの知見を得た。 平成7年度においては、これら情報・実態の裏付け及び関連付けを行うため首都ジャカルタを中心に再度聞き取り調査をすると共に再び官庁における医療行政、Jamuの許認可の他方庁への委託等その内容と考え方を中心に調査し、セレベス、カリマンタ等の代表都市において、Jamuとその人々の受け入れを、またJamu地方行政の実態探査を予定している。 また研究最後の年でありインドネシア大学との共同作業の一貫としてインドネシア大学学生に対するJamuのアンケート調査を予定している。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 佐武紀子: "薬用資源の開発(1)インドネシア産Borreria latifolia の成分研究" Phytochemistry. (予定).
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[Publications] 斎木保久: "インドネシア薬用植物写真集" (未定),