欧米近代の教育における国民統合の思想と制度に関する歴史的研究

1993 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 05301036
• Research Institution: Taisho University
• Principal Investigator: 松島 鈞 大正大学, 文学部, 教授 (90014662)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 山内 芳文 筑波大学, 教育学系, 教授 (70076404) ; 三笠 乙彦 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (80015445) ; 志村 鏡一郎 静岡大学, 教育学部, 教授 (10021875) ; 斎藤 新治 新潟大学, 教育学部, 教授 (30018650) ; 金子 茂 九州大学, 教育学部, 教授 (60037033)
• Keywords: 文化統合 / 母国語 / 民族 / 国民教育 / 国民国家 / 多文化教育 / 社会統合 / 愛国心

Research Abstract

研究会を4回(4回目は平成6年3月26日〜27日を予定)開催し、問題設定の確認および方法論の共有化を図り、またそのうち2回は講師を招いて、多元的な問題の包括的な把握につとめた。年度内開催の第3回目の研究会では、従来の国民教育モデルでは視野には入らなかった個別事例が欧米総体にかかわる問題としてとりあげられる。各研究会の模様は、カセットテープに録音した後にワープロ文書化し、記録された。さらに、これらの研究会と並行して、最新の研究情報、研究文献、研究資料の収集もリスト・アップされ、行なわれつつある。これらの研究会で平成5年度当初の目標である研究関心の共有化は達成されつつあり、平成6年3月に予定している第3回研究会でより一層の進展が期待されるが、書物および資料の収集については若干の遅れが目立つ程度である。研究関心の収束に対応して効果的な収集体制が望まれ、継続年度に向けて、新たに研究分担者の1名に連絡・調整の役割をも分担させることとした。また、研究成果の公表は、継続年度において集約される。