1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05301050
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Research Institution | Kokushikan University |
Principal Investigator |
松本 健 国士舘大学, イラク古代文化研究所, 助教授 (00103672)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩崎 卓也 東京家政学院大学, 人文学部, 教授 (30015383)
金関 恕 天理大学, 文学部, 教授 (90068685)
松谷 敏雄 東京大学, 東洋文化研究所, 教授
藤井 秀夫 国士舘大学, イラク古代文化研究所, 教授 (40052295)
江上 波夫 (財)古代オリエント博物館, 館長 (50053377)
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Keywords | データベース化 / 西アジア / 考古学 / 情報交換 / 調査団 / 発掘 / 遺跡 / パソコンとソフト |
Research Abstract |
西アジアでの日本の考古学調査団の数は1956年以来増加し、現在では毎年エジプトを含めて10に近い調査団が西アジアに派遣されている。そしてそれぞれの調査団はその成果を報告書にまとめている。しかし現在、調査団あるいは研究者間の交流も少ないまま、調査研究はさらに詳細に進められて、研究分野はますます専門化しているのが現状である。今後も数多くの調査団が派遣され、より多くの成果が得られていることはまちがいない。よって今までの各調査団のデータベース化を進め、広く研究者をはじめ一般の人々にも公開できるような基礎を作り、将来もそれに基づいたデータが蓄積されていくことが必要である。また同時にこれらの情報を基に当該地及び欧米の研究者との共同研究或いは情報交換を推進していくことが期待される。 本年度はまず今までに西アジアへ派遣された調査団が幾つあったか、またその状況はどのようであったか、また現在幾つの調査団がどこでどのような調査活動を実施し、その成果はどうであったかを把握することがデータベース化への一歩であると判断し、研究会を通して情報の交換及び収集を主として行った。日本の西アジアへ派遣された調査団は今までに少なくとも20以上となっている。 データベース化へ向けて、こうした各調査団の遺跡の分布調査状況、発掘した遺跡の成果の整理を進めた。そして西アジア発掘調査報告会も行った。また同時に考古学情報の入力や利用に適したパソコンやソフトの研究、さらには実際に使用されている状況の把握に努めるとともに、試験的に情報の入力を実施してその問題点を確認した。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] 藤井,秀夫 松本,健: "古代都市キシュの発掘調査一古代メソポタミア文明の考古学的研究" 学術月報 日本学術振興会. 591巻. 236-244 (1994)
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[Publications] 松本,健: "イラク『最新海外考古学事情』" 月刊文化財発掘出土情報「増刊号」. 134号. 98-106 (1994)
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[Publications] 西秋,良宏: "旧石器時代における遺棄・破棄行動と民族誌モデル" 先史考古学論集. 4巻. 83-97 (1994)
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[Publications] 脇田,重雄: "シリアにおける都市文明の成立" 学振新書. 13巻. 1-20 (1993)
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[Publications] 大村,幸弘: "カマン・カレホユック第III層の建築遺構と層序について(1)" アナトリア考古学研究. III巻. 115-136 (1993)
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[Publications] KONISHI,GOTOH et.: "Excavations of Qatar and Gahrain 1991-93" Center for Asian Area Studies,Rikkyo University,Tokyo. (1994)
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[Publications] 常木,晃: "ハラフ期のいわゆるトロスについて" 日本と世界の考古学. 421 (1994)
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[Publications] 岡田,保良: "メソポタミア建築空間の特性に関する史的研究" 学位請求論文. (1993)