1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05301070
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
田中 明彦 東京大学, 東洋文化研究所, 助教授 (30163497)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
赤根谷 達雄 筑波大学, 社会工学系, 専任講師 (00212407)
草野 厚 慶応義塾大学, 総合政策科学部, 教授 (20161622)
久具 佳子 (古城 佳子) 国学院大学, 法学部, 助教授 (30205398)
猪口 孝 国際連合大学, 上級, 副学長 (30053698)
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Keywords | 脱冷戦 / 脱冷戦期 / 国際機構 |
Research Abstract |
「脱冷戦期の国際機構と日米関係」の研究は3年間で順調な進展を見た。 国際政治の先行き不安と不安定化の兆候が続き、関心がこの主題に大きく払われるようになった。すでにいくつかの研究書も現れるようになった。 アジア開発銀行における増資決定、国際通貨基金における増資決定、ガットにおけるウルグアイ・ラウンド締結、北大西洋条約機構の対セルヴィア対決姿勢、北朝鮮に対する国際原子エネルギー機構の考察合意と核不拡散条約や食料危機、日米政府開発助協力、日米地位協定、北米自由貿易地域協定合意、ASEANと拡大化、人権に関するウィーン宣言、中国から日本への不法侵入者、中東からの不法就労者問題、キューバ難民問題、アフリカの飢饉と内紛、ロシアの元連邦国の内乱とロシア軍の制裁措置など、国際組織の重要性を示唆する大きな事件が次々と起きた。 これらをふまえて、本研究チームでは基本的な資料収集と整理分類を集中的に進めてきた。分析のための理論的枠組みについては、研究会を再三行い、分担者が各自研究の成果を学術雑誌に発表してきた。 中間的な成果は政治学雑誌『レヴァイアサン』に発表した。 また、英文ではカルフォルニア大学サンディエゴ校国際大学院から『脱冷戦期の日米関係と国際機構』と題した390ページの研究書を刊行した。 それらの成果をまとめて研究成果報告書を作成した。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] 田中 明彦: "The Domestic Contest: Japanse Politics and U. N. Peacekeeping." Sdig S. Harrison and M. Nishihara, eds. UNPeacekeeping: Japanese and American Perspectives.1. 89-105 (1995)
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[Publications] 田中 明彦: "UN Peace Operations and Japan-US Relations" US. -Japan Relation and International. 1. 59-83 (1995)
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[Publications] 猪口 孝: "Japan's United Nations Peacekeeping and other Operations" International Jaurnal. 1-2. 325-342 (1995)
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[Publications] 古城(久倶)佳子: "IMFと日本の経済外交" 日本国際問題研究所「日本の経済外交のあり方に関する総合的研究. 1. 141-155 (1995)
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[Publications] 古城 佳子: "The IMF in Her Post-Cold War Period." JHR Interrational Newsletter. 8. 7-11 (1995)
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[Publications] 赤根谷 達雄: "日本の産業・貿易政策と戦後国際貿易体制の変容" 草野・梅本編「現代日本外交の分析」. 1. 180-210 (1995)
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[Publications] 猪口 孝: "United States-Japan Relations and International Instifution" Peter Gourvith,Takashi Inoguchi and Courtney Purrington, 390 (1995)
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[Publications] 草野 厚: "現代日本外交の分析" 梅本哲也と共編(東大出版会), 349 (1995)