技術の高度化とニーズの多様化に対応した製品安全及び品質保証システムに関する研究

1994 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 05301107
• Research Institution: CHUO UNIVERSITY
• Principal Investigator: 宮村 鐡夫 中央大学, 理工学部, 教授 (20106892)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 大藤 正 玉川大学, 工学部, 助教授 (30119507) ; 鎌倉 稔成 理工学部, 助教授 (40150031) ; 鈴木 和幸 電気通信大学, 電気通信学部, 助教授 (00130071) ; 大滝 厚 明治大学, 理工学部, 教授 (20061971) ; 吉澤 正 筑波大学, 大学院殯会システム工学, 教授 (50010781)
• Keywords: 製品安全 / 品質保証システム / 製品品質の構造と安全性 / 品質機能展開 / 安全性と環境 / 製品安全と製品信頼性 / 製品安全と人間信頼性 / ライフサイクルアセッスメント

Research Abstract

平成6年度の研究計画に従い、研究分担者が研究分担項目についてそれぞれ研究を活発に進めてきた。この研究成果により、1)製造物責任制度と製品安全技術、2)安全性を消費者の立場に立って明確にするときに有効な品質機能展開の手法、3)安全性と密接な関係にある製品信頼性の特性値に基づく解析・予測モデルの構築、4)人間信頼性を定量的に把握する構造的モデルの構築と解析方法、5)安全と環境の相互作用を研究するモデルの構築、6)環境への考慮を取り入れたライフサイクルアセスメントの在り方、についての方向付けと具体的な方法論が明らかにすることができた。安全と環境に関する問題は、製品の複雑化と技術の高度化という動向を考えると、今後ますます重要になると予測されることから、これらの在り方と対応への具体的な方法論を明らかにした本研究における研究成果の意義は高いものとなる。
さらに、本年度の研究成果について、9月27日に実施したシンポジウム「安全と環境のデザインと評価」において、本研究グループのメンバーと学界・産業界の中で製品安全と環境評価に積極的な関心をもって研究と実践に取り組んでいる20数名が一堂に会して、個別の研究発表と活発な討論とともに発表に対する総合討論を実施して、2年間にわたる研究活動の評価と今後の研究の進むべき方向の検証を行った。
また、本年度の研究成果の一部は、(財)日本規格協会より出版された「品質保証と製品安全」においても発表し、研究成果を対外的に発信して広く社会に還元する活動も行っている。

Research Products

• [Publications] 宮村鐡夫: "PL研究会終了報告" 品質. 24. 59-64 (1994)
• [Publications] 宮村鐡夫、真壁肇: "製品責任の事例解析に基づく製品安全のための品質保証課題に関する研究" 品質. 24. 91-103 (1994)
• [Publications] 宮村鐡夫: "品質と製造物責任" 品質. 24. 341-347 (1994)
• [Publications] 宮村鐡夫、真壁肇: "品質責任制度における製品欠陥の未然防止に関する研究" 品質. 24. 385-398 (1994)
• [Publications] 宮村鐡夫: "表示.取扱説明の充実の在り方" 通産ジャーナル. 27. 31-33 (1994)
• [Publications] 宮村鐡夫: "PL(製造物責任)制度とその動向" 標準化ジャーナル. 24. 4-11 (1994)
• [Publications] 宮村鐡夫: "PL法とその対応" 商工会. 420. 10-14 (1994)
• [Publications] 宮村鐡夫: "PL法と製品安全" 標準化と品質管理. 5-14 (1995)
• [Publications] 大滝厚: "品質と環境" 品質. 24. 348-354 (1994)
• [Publications] 大滝厚: "2進木解析法-第1回 CARTの概要-" 品質管理. 45. 69-75 (1994)
• [Publications] 大滝厚: "2進木解析法-第2回 判別2進木-" 品質管理. 45. 55-64 (1994)
• [Publications] 大滝厚: "2進木解析法-第3回 回帰2進木-" 品質管理. 45. 63-72 (1994)
• [Publications] 大滝厚: "2進木解析法-第4回 2進木作成のための分岐基準-" 品質管理. 45. 65-76 (1994)
• [Publications] 大滝厚: "2進木解析法-第5回 2進木作成のための分岐基準(つづき)-" 品質管理. 45. 55-64 (1994)
• [Publications] 大滝厚: "2進木解析法-第6回 適用上の留意点とまとめ-" 品質管理. 45. 41-48 (1994)
• [Publications] 小橋秀司、鈴木和幸、松尾陽太郎: "セラミック構造材料曲げ強度分布の母数推定のための最適試験計画" 日本信頼性学会誌. 16. 49-54 (1994)
• [Publications] 鈴木和幸、金淑恵: "故障モードにより観測割合の異なる不完全なフィールド寿命データの解析法" 日本信頼性学会誌. 17. 4-11 (1994)
• [Publications] Suzuki,K.: "Role of Field Performance Data and its Analysis" Recent Advance in Life-Testing and Reliability ed.by N. Balakrishnam,CRC Press(U.S.A). to appear. (1995)
• [Publications] Shimazaki M.and K.Suzuki: "Small Sample Study on Factical Analysis of Lifetime Data using Orthogonal Design of Experiments" Proceedings of International Conference on Scientifics in Imdustry,Science and Technology. 292-297 (1994)
• [Publications] Kamakura,T.: "Multiple Comparison among Groups of Graph Curves" Environmental Health Perspectives22GD20:102. 37-42 (1994)
• [Publications] Kamakura,T.: "Trend Analysis of Multiple Counting Processes" Proceedings of International Research Conference on Life Time Data Models in Reliability and Survival Analysis. to appear. (1995)
• [Publications] 大藤正: "品質展開活用の日本の現状" 標準化と品質管理. 47. 107-112 (1994)
• [Publications] 大藤正、小野道照: "要求品質抽出過程に関する考察" 玉川大学工学部紀要. 29. 6-13 (1994)
• [Publications] 大藤正: "開発.企画におけるQFD" 品質. 24. 4-5 (1994)