1994 Fiscal Year Annual Research Report
デジタル画像情報を用いた比較惑星地質学の総合的研究
Project/Area Number |
05302026
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
佐々木 晶 東京大学, 大学院理学系研究科, 助教授 (10183823)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川上 紳一 岐阜大学, 教育学部, 助教授 (80183036)
水谷 仁 宇宙科学研究所, 教授 (00011578)
守屋 以智雄 金沢大学, 文学部, 教授 (50052494)
宇井 忠英 北海道大学, 理学部, 教授 (10007164)
藤井 直之 名古屋大学, 理学部, 教授 (60011631)
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Keywords | 惑星地質 / デジタル画像 / クレーター / 火山地形 / 画像解析 / 小惑星 / 地滑り地形 / テクトニクス |
Research Abstract |
惑星地質の研究にとって惑星画像のデジタルデータとその処理機器は重要な要素である。本年度は、それぞれの固有機器(マッキントッシュなどのパーソナルコンピュータやワークステーション)なるべく生かす方向で、デジタルデータを活用して研究に利用した。データベース用の機器の運用を強化した。また、教育用のシステムを使用することも開始した。分担者それぞれの実状に即して、主としてデータ記録用ディスクなどの消耗品を購入して研究に利用した。 具体的な研究として、火星の火成活動史、金星の地滑り・溶岩流地形、地滑り地形の存在条件、金星の構造地形の解析、クレーターの画像解析の遺伝的アルゴリズムを使った手法開発、小惑星の画像解析、小天体の形状とクレーターとの関係、海洋地球物理データベースの応用、火星のRampart craters、月の地質、金星のarrayed cratersとその成因、表層地形とクレーターのサイズ分布、惑星画像CDROMからの画像データベース構築法、金星・地球画像CDROMの作製などが、各分担者によって行なわれた。 1994年10月5日に名古屋大学で惑星地質のワークショップを開催した。また、10月2日に開かれたシューメーカーレビー彗星木星衝突のシンポジウムを共催の形で本総合研究でサポートした。1995年1月17日に東京大学山上会館で研究集会を開いた。運悪く兵庫県南部地震と重なってしまったため欠席したメンバーもいたが、約20名の参加者により発表・討論が行なわれた。今後は、日本で行なう計画の月・火星探査に搭載される画像カメラを惑星地質の研究に利用することを、1つの目標とする計画である。そのための底辺拡大・基礎充実の役割の一端を本研究は担ったと言える。
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[Publications] S.Sasaki: "Radiogenic Noble Gas Constraints on Mars′Evolution" Noble Gas Geochemistry and Cosmochemistry. 55-66 (1994)
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[Publications] 田中義廣: "リモートセンシングによる金星表面での変動機構の解析" 月刊 地球. 16. 793-799 (1994)
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[Publications] N.Fujii: "Global Tectoric Styles on Venus" J.Geol.Soc.Japan. 100. 75-87 (1994)
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[Publications] M.Ynagisawa: "Upper Limits of Europa Brightening at K-Nucleus Impact" Earth,Moon and Planets. 66. 129-136 (1994)
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[Publications] H.Miyamoto: "Numerical Simulation of Formation of Lara Flows on Venis" Proc.27th ISAS Lunar Planet.Symp.27. 27-30 (1994)
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[Publications] A.Yamaji: "Thermal History of NE Japan frontal Arc since the Late Mioune Inferred from Vitrinite Reflectanu" Geofisica International. 33. 45-51 (1994)