1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05302037
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
藤野 陽三 東京大学, 工学部, 教授 (20111560)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒田 充紀 足利工業大学, 工学部, 講師 (70221950)
森 猛 法政大学, 工学部, 助教授 (10157860)
三木 千寿 東京工業大学, 工学部, 教授 (20016645)
坂野 昌弘 関西大学, 工学部, 講師 (50143201)
長井 正嗣 長岡技術科学大学, 工学部, 助教授 (20207971)
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Keywords | 鋼橋 / 耐久性 / 疲労 / 設計 / FEM解析 / 経済性 |
Research Abstract |
超長寿命鋼橋を実現するにあたり、以下の3つの点からアプローチした (1)大規模FEM解析による多主桁橋の応力解析 多主桁橋の対疲労抵抗性を高めるためには活荷重応力の正確な予測が不可欠である.本研究ではFEMの自由度として最大数万というこれまでにない自由度のもので,床板の効果,対傾構などの2次部材をとり入れて主部材の応力を計算することを行っている.解析にあたっては,汎用プログラムMARCのシェル要素,ソリッド要素などの種々の要素を組合せたときの計算精度を十分にチェックしており本解析より多主桁橋の設計法改善の糸口が見出されるものと期待している (2)主構の疲労フリー設計 活荷重による主構1次応力で疲労が生じないためにはどの程度までに活荷重応力をおさえるべきかを,将来の自動車荷重の予測を含めて検討している.大型車混入率の高い重交通地帯で疲労フリーにすることが予想以上にむずかしいことが明らかにされた. (3)鋼橋の腐食予測 道路公団の塗膜調査(全国3000橋)結果他のデータを用い,塗膜の劣化,腐食の進行がどのような気象環境,架橋環境,部位で生じやすいかを統計的に分析している.この分析をもとに腐食予測のためのエキスパートシステムの構築を考えている.
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[Publications] 坂野 昌弘 他: "面外ガセット溶接継手の板厚効果に関する疲労実験" 構造工学論文集. (印刷中). (1994)
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[Publications] 森 猛 他: "塗装鋼板のすみ肉溶接施工試験および十字継手の引張強度と疲労強度" 構造工学論文集. (印刷中). (1994)
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[Publications] 森 猛 他: "塗装鋼板溶接桁の疲労強度" 構造工学論文集. (印刷中). (1994)