Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内藤 林 大阪大学, 工学部, 助教授 (20093437)
福地 信義 九州大学, 工学部, 教授 (80039677)
山田 智貴 大阪府立大学, 工学部, 助手 (90240027)
岸 光男 大阪府立大学, 工学部, 助教授 (00145814)
西岡 通男 大阪府立大学, 工学部, 教授 (60081444)
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Research Abstract |
(1)動揺刺激を加えたときの被験者の脳波,心電図の変化,聞き取りによる乗り心地の調査,アンケート調査による動揺暴露前後の心理的変化の計測,解析を実施した.脳波の解析法として,スペクトル解析 ,ウェーブレット解析,周波数のゆらぎの解析等を適用し,乗り物酔いの発症過程において脳波に変化の現れることが判明した。 心電図に関しては,心拍の乱れ,ゆらぎ及び位相面描画による解析を行った心電図の場合には,脳波に比べ更に,明瞭な変化の現れることが判明した.一方,心理的変化についても,ファジイ積分法,ファジイ速度を用いた分析法を行った結果,SD法によるアンケート調査の方法の適用性を確認できた。生理的変化と心理的変化には,関係のあることが判明したが,量的な指標を得ることはできなかった。 又,計測及び解析のすべてに関して,個人差の大きいことが延べ約170名の被験者の実験結果から明らかになった。この差の原因としては,被験者個人々々の身体的(生理的)健康度,精神的健康度及び遺伝的健康度に起因するであろうことを大阪大学森本教授より指摘された。 そこで,別のアンケート調査により,日常生活における健康度の調査を行うことを計画し,実施し始めている。 (2)各種モードの動揺刺激による生理的,心理的変化の相異を調査するため,従来より動揺模擬装置の上下動制御が不十分であった点を,系全体の動特性を考慮した制御方法に変更し,改善を試みた。 その結果,フィードバック方式の大きな変更なしに,比較的滑らかな上下動揺を得られるようになった。
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