1994 Fiscal Year Annual Research Report
高エネルギー粒子線の物質内挙動と輸送現象に関する研究
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05302074
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
中村 尚司 東北大学, サイクロトロン・ラジオアイソトープセンター, 教授 (70026029)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 俊一 原研 原子炉工学部, 遮蔽研究室長
秦 和夫 京都大学, 工学部, 助教授 (70109023)
今村 峯雄 東京大学, 原子核研究所, 助教授 (10011701)
柴田 徳思 東京大学, 原子核研究所, 教授 (80028224)
馬場 護 東北大学, 工学部, 助教授 (20005466)
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Keywords | 高エネルギー加速器 / p-Li準単色中性子 / 中性子核反応 / 放射化断面積 / 物質透過 / 荷電粒子生成断面積 / 検出器応答関数 / サイクロトロン |
Research Abstract |
本年度は2年目であり、実施計画に従って下記のような成果が得られた。 1)軽イオン入射による中性子生成のエネルギー・角度分布の測定 原研高崎研究所のAVFサイクロトロンを用いて陽子70MeV及びC^<5+>イオン220MeVの加速ビームをC,Zrなどの厚いターゲットに入射し、それから生成される2次中性子の角度、エネルギー分布を有機液体シンチレータを用いてTOFにより測定した。精度のよい結果が得られたので近く論文としてまとめる予定である。 2)中性子に捕獲γ線及び荷電粒子生成断面積の測定 東北大学サイクロトロン・RIセンターのAVFサイクロトロンにおいて35MeV陽子をBeターゲットに当てて発生した中性子を用いて鉄の中性子捕獲反応断面積を測定し、既に論文として公表した。また高崎研のサイクロトロンで70MeV陽子の^7Li(p,n)反応で生成した準単色中性子ビームを用いてC(n,p)及びC(n,d)反応の角度、エネルギー二重微分断面積を測定し、計算値と比較しその精度を検討した。他のエネルギーについても今後測定を行っていく予定である。 3)中性子による放射化断面積の測定 東大核研及び原研高崎研のAVFサイクロトロンを用いて、20〜40及び40〜90MeV陽子の^7Li(p,n)反応で生成した準単色中性子ビームによる種々の物質の放射化断面積を測定した。さらに理研リングサイクロトロンを用いて80〜135MeV陽子の^7Li(p,n)反応生成中性子ビームによりC,Al,Cu,Biの放射化断面積を測定している。この内20〜40MeVの領域のデータは既に解析が終了しその一部は近く論文として公表される。その他のデータは現在解析中である。 4)中性子の物質透過及びダクトストリーミングの測定 高崎研サイクロトロンを用いて、45,70MeV陽子の^7Li(p,n)反応生成中性子によるコンクリート及び鉄透過実験を行った。この結果は既に国際会議で発表したが、論文として公表の予定である。また迷路漏洩中性子分布の測定も行っており、現在結果を整理中である。
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[Publications] Eiji Tanabe: "Measurement of Gamma-Ray Production Cross Sections of Iron for Incident Neutron Energies between 6 and 33MeV" Journal of Nuclear Science and Technology. 31. 1133-1142 (1994)
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[Publications] Takashi Nakamura: "Development of p-Li Quasi-Monoenergetic Neutron Field Between 20 and 90MeV for Cross Section and Shielding Experiments" Proceedings of 8th International Conference on Radiation Shielding. 1. 264-271 (1994)
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[Publications] Yukio Sakamoto: "Shielding Experiments with Quasi-Monoenergetic Neutrons Between 15 and 90MeV at 90MV AVF Cyclotron Facility TIARA" Proceedings of 8th International Conference on Radiation Shielding. 2. 809-815 (1994)
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[Publications] Noriaki Nakao: "Measurements of Response Function of Organic Liquid Scintillator for Neutron Energy Range up to 135MeV" N uclear Instruments and Methods,Section A. (in press). (1995)
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[Publications] Yoshitomo Uno: "Measurement of the Neutron Activation Cross Sections of ^<12>C,^<30>Si,^<47>Ti,^<48>Ti,^<52>Cr,^<59>Co and ^<58>Ni Between 15 and 40MeV" Nuclear Science and Engineering. (in press). (1995)
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[Publications] Mamoru Baba: "Characterization and Application of 20-90MeV ^7Li(p,n) Neutron Source at TIARA" Proceedings of International Conference on Nuclear Data for Science and Technology. 1. 90-92 (1994)