1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05304011
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
武田 和義 岡山大学, 資源生物科学研究所, 教授 (90003516)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 宏一 北海道大学, 農学部, 助教授 (70166354)
谷坂 隆俊 京都大学, 農学部, 助教授 (80026591)
上島 脩志 神戸大学, 農学部, 教授 (30031222)
内宮 博文 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (50142229)
平井 篤志 東京大学, 農学部, 教授 (60023470)
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Keywords | イネ / 遺伝学 / 培養 / 分子遺伝 / 形質発現 |
Research Abstract |
本研究班ではイネの遺伝子発現を分子、細胞、培養系および個体の各レベルで解析し、イネの遺伝・育種学的研究を総合的に推進するために武田(粒形質)、前川(雑種不稔性)、北野(胚および植物体)、谷坂(出穂開花性)は個体レベルでの有用遺伝子の解析を主として行い、その生理遺伝学的解析の方向を追求した。それを受けて鳥山(配偶子形成)、高野(耐湿性関連酵素)、加藤(計量形質遺伝子座の解析)、佐藤(光)(胚乳貯蔵成分)、佐藤(茂)(早生遺伝子の形質発現)は組織・細胞レベルでの遺伝子発現を解析し、上島(矮性遺伝子のRAPD連鎖)と吉村(有用遺伝子のタギング)は遺伝子のマッピングおよびタギングを行い、内宮(ゲノムの分子遺伝)、佐野(遺伝子クラスター)は分子遺伝学的解析を推進した。一方、森(細胞融合利用による遺伝解析)と阿部(脱分化・再分化機構)は培養系を用いて遺伝子発現を解析し、平井(オルガネラゲノム)はオルガネラゲノムの分子遺伝学的研究を行った。 本研究班ではイネを材料とした分子遺伝学的研究、RFLP解析などにみられる染色体の分子生物学的研究、そして形質発現・遺伝子作用の農業生物学的解析がバランス良く展開されつつある。 平成5年10月には北海道大学において班会議を開催し、各班員の研究の現状と展望について討論した。各班員はイネを対象とした遺伝研究にかなりの実績を持っており、相互に材料や技術の交流を行ってさらに研究を発展させつつある。本年度中に各班員は合わせて20余編の論文と国際会議を含む30余の口答発表を行っており、大きな展開を見せている。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Sato,S.et al.: "Does an earliness gene shorten anther length in rice?" Proc.Intern.Congr.SABRAO. 7 (in press). (1994)
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[Publications] Okumoto,Y.et al.: "Difference of the heading-time genes of a rice variety Taichung 65 from those of Japanese varieties." Proc.Intern.Congr.SABRAO. 7 (in press). (1994)
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[Publications] M.Nakazono & A.Hirai: "Identification of the entire set of transferred chloroplast DNA sequence in the mitochondrial genome of rice" Mol.Gen.Genet.236. 341-346 (1993)
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[Publications] Sano,Y.: "Is an egg-killer present in rice?" Theor.Appl.Genet.86. 148-152 (1993)
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[Publications] Kitano,H.et al.: "Hierarchial regulation of organ differentiation during embryogenesis in rice." Plant Journal. 3. 607-610 (1993)
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[Publications] Tao,L.T.Takano et al: "Molecular cloning of rice lactate dehydrogenase cDNA." Japan.J.Breed.43. 129-133 (1993)