1993 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者の寝たきり予防のための離床プログラムの開発に関する研究
Project/Area Number |
05304047
|
Research Institution | Tokyo Metropolitan Institute of Gerontology |
Principal Investigator |
鎌田 ケイ子 (財)東京都老人総合研究所, 主任研究員 (90100114)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福屋 靖子 筑波大学, 心身障害系, 助教授 (00133033)
星野 桂子 国立病院医療管理研究所, 主任研究員
矢部 弘子 東京女子医大学, 看護短大, 助手 (60220216)
宮坂 順子 東京都老人総合研究所, 研究助手 (10250193)
|
Keywords | 早期離床 / 離床プログラム / 生活機能評価 / 不穏状態 |
Research Abstract |
本研究は、高齢患者が治療を受ける過程で寝たきり状態に陥いるのを防止するための「離床プログラム」を開発することを目的としている。初年度に当たる本年は、実効ある「離床プログラム」開発するために、入院中の高齢患者を対象にして、離床実態調査を実施した。離床実態調査は、入院中の高齢者が急性期治療を受けている過程で、どのように離床がなされているのか、また離床に際してどのような問題が発生しているのか、さらに離床を阻害している要因はなにかを把握し、「離床プログラム」の作成資料とするものである。離床の過程は医師の指示による安静度とともに、排泄状態(カテール、おむつ、便尿器、トイレなど)と食事の状態を中心とした患者の生活機能の変化を把握した。離床の促進並びに阻害要因として、病状(バイタルサイン、検査値など)、医療処置、不穏症状の種別と有無、環境要因として、ベットの種類と高さ、トイレの位置や種類を病日を追って、4週間ないし退院日まで経過を記録した。さらに患者や家族の意欲・態度を調べた。調査対象とした病院は5ケ所あるが、実施時期が遅かったことと、経過を追う調査内容であるため、一部回収が遅れたために、データは解析中である。
|
-
[Publications] 鎌田 ケイ子: "老看護の原則" 綜合臨床. 42. 2202-2208 (1993)
-
[Publications] 宮坂順子: "早期離床を決めるための条件" 離床看護. 20. 333-336 (1994)
-
[Publications] 矢部弘子: "早期離床へ向けてのケア・プログラム" 臨床看護. 20. 342-345 (1994)
-
[Publications] 鎌田ケイ子: "老人看護論" 全国老人ケア研究会, 203 (1993)