Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤越 康祝 広島大学, 理学部, 教授 (40033849)
細井 勉 東京理科大学, 理工学部, 教授 (30055305)
室田 一雄 京都大学, 数理解析研究所, 教授 (50134466)
飯高 茂 学習院大学, 理学部, 教授 (20011588)
楠岡 成雄 東京大学, 大学院・数理科学研究科, 教授 (00114463)
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Research Abstract |
本研究課題の目標は,約四十年間にわたる数学の発展および応用部門の拡大という現状のもとで,関連分野との調整を行いつつ,数学の学術用語を整理統一し,公表することである。数学用語標準化の調査研究の二年度目に当たる本年度は,第一次用語リストの作成を目指した。昨年秋には予備リストを作成し,用語の整理,英訳の確定作業を行っている。そのために,各大学にお願いしてアルバイトによりデータの整理を行った。何分専門的知識を必要とするため,大学院生にも応分の協力を求めた。現段階は純粋数学については全24巻の基礎数学講座の総索引のデータベースがあり,さらに,これに統計学関係,情報数学関係,応用数学関係と中等教育・研究関係の用語を付け加えたものが出来つつある。用語の整理については,各専門分野の研究者の協力が不可欠であるため,日本数学会の評議員に協力を求め同学会の分科会において小委員会を構成した。一方,本研究課題の研究分担者が,解析学,幾何学,代数学のほか,数学基礎論,函数方程式と函数論,確率論,応用数学,数理統計学,情報数学および数学教育関係の諸分野において用語の統括と整理に責任を持つ体制で鋭意作業を進めている。具体的な作業は広範な大学において行われているため,研究分担者あるいは必要に応じて各分野の専門家を諸研究機関に派遣し資料の収集に努めた。今年度は研究分担者による会合を数回持ったほか,作業の都合上年度末に,各分野の小委員会の責任者が集まる会合を2回ほど持つ。そのうちの1回は既に東京でおこない,英訳やローマ字表記など細かい点についても統一をはかった。このような会合は本研究課題が完了する来年度の作業に向けて不可欠である。各分野ごとの用語の調整はもちろん異なる専門間での調整,とくに物理学,統計学,情報科学との調整は小委員会において行っているが,今年度末から来年度にかけて具体的な整理の作業を続けていく。
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