1993 Fiscal Year Annual Research Report
高校カリキュラムおよび高校教師教育カリキュラムのあり方に関する研究
Project/Area Number |
05401008
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
桑原 敏明 筑波大学, 教育学系, 教授 (00015439)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長洲 南海男 筑波大学, 教育学系, 助教授 (90018044)
谷川 彰英 筑波大学, 教育学系, 助教授 (90015917)
能田 伸彦 筑波大学, 教育学系, 教授 (80020121)
田中 統治 筑波大学, 教育学系, 助教授 (40128046)
山口 満 筑波大学, 教育学系, 教授 (20006571)
|
Keywords | 高等学校 / 高校教師 / 教師教育 / カリキュラム / 教育課程 / 修士課程 |
Research Abstract |
1 研究会実施の概要 研究目的(A)〜(D)の各研究は、「研究組織」欄に記載する部・班に分かれて、大学院生その他の研究協力者の協力を得つつ、常時行なわれた。また、研究全体の調整を図り、共通認識を深め、各部・班の中間研究成果の交流を図るための全体研究会は、6回(うち、月例研究会4回、合宿研究会2回)開催された。月例研究会では、合計7名の講師を招いて、中央・地方の教育行政および高校現場の立場からの高校教員の実像・今後の高校教員像・その養成カリキュラムのあり方への提言を聴取し、文献では得られない研究への示唆を得ることができた。 2 各部・班の中間研究成果 (1)(A)部では、高校教育(教育課程・学校経営)のあり方に関する先行研究を分析した。その結果、本研究では、高校教育課程については小中学校とのアーティキュレーションおよび学校外とのインテグレーションの構造に、学校経営については校長・教頭のリーダーシップに、焦点を置く必要性が明確となった。 (2)(B)部では、高校制度の変遷を辿り、特に、近年における多様化の様相を究明した。 (3)(C)部では、高校および高校生の実態に関する社会学的研究を行ない、特に高校生の高校観の多様化への対応の困難さを明らかにした。この部が中心となって、次年度の調査票を作成した。 (4)(D)部では、国語・数学・社会・理科・英語の5班に別れ、高校学習指導要領・高校指導書・高校教科書にみる各教科の目標・内容およびその背景理論を歴史的に分析した。 (5)以上の各部・班の研究過程で作成された高校関係年表および参考文献を集約し、『高校史年表』を作成した。これは、類例のないオリジナルな価値をもつものといえる。
|