1995 Fiscal Year Annual Research Report
老年期の心理学諸特性及び教育的・社会的働きかけに関する実証的研究
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05451028
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Research Institution | OTEMON GAKUIN UNIVERSITY |
Principal Investigator |
小花和 昭介 追手門学院大学, 人間学部, 教授 (00079378)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉川 左紀子 追手門学院大学, 人間学部, 助教授 (40158407)
落合 正行 追手門学院大学, 人間学部, 教授 (10098098)
井上 知子 追手門学院大学, 人間学部, 教授 (00079401)
藤本 忠明 追手門学院大学, 人間学部, 教授 (10079387)
田中 國夫 追手門学院大学, 人間学部, 教授 (40098322)
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Keywords | 老年期 / 時間評価 / 感情表出行動 / 居住環境 / 交通行動 / 犯罪 / 介護 / 移行 |
Research Abstract |
本年度は、3年間の最終年度であることからこれまでの補足のデータの収集とまとめを行った。認知班での研究では、高齢者と大学生の人生の発達時期の長さやその心理的評価、また時間語の長さの評価をしてもらったところ、人生の発達時間の評価出は物理的に評価が必ずしもなされないこと、高齢者は幼いころの時期が過大視されること、また人生の時期の評価では大学生は現在を唯一重要な時期とするが、老年期では人生の各時期を多様に評価するといった違いが見られたこと、また大学生の方が未来を評価することなどが示された「老年期の時間評価の研究」、喜び、怒り、困惑、軽べつ、失望、恐れ、悲しみ、驚き、という感情を種々の状況を設定してどのように表出するかを大学生から高齢者までの各年齢段階で比較してみたところ感情の種類による表出の違いより状況による違いが大きく、感情表示規側のが重要であること、また、この表示規則が世代や性別で異なることが示された「高齢者の感情表出行動の研究」、そして高齢者の居住環境に関する研究、介護される場合と介護する場合について排泄、食事、入浴事態で大学生と高齢者との性別の比較を行った介護の意識の研究をまとめた。また、社会心理班では、信号機の無い横断歩道時の左右確認、横断待ち時間、横断に要した歩数、横断の仕方、横断中の左右確認、車の動静などをビデオで撮影し解析したところ、年齢が高いほど横断待ちするものが多いこと、安全確認をするのは高齢者に多いが歩行速度が高齢者は遅いことから車が迫ってくることから車をやり過ごすか自分が通り過ぎるかといったコンフクリトを多く起こすといったことが明らかとなった「高齢者の交通事故の特徴に関する研究」、困難な事態における高齢者の対処行動、そして、パーソナリティ、臨床班では、高齢者の犯罪の特徴の分析、中年期から老年期への移行の問題などをまとめた。
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