国文学論文目録情報の系統的・階層的分類処理に関する基礎的研究

1994 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 05451081
• Research Institution: National Institute of Japanese Literature
• Principal Investigator: 松村 雄二 国文学研究資料館, 研究情報部, 教授 (10086689)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 小川 靖彦 国文学研究資料館, 研究情報部, 助手 (10249922) ; 佐々木 孝浩 国文学研究資料館, 研究情報部, 助手 (20225874)
• Keywords: 国文学 / 研究論文目録 / 目録総覧 / 古典 / 論文データ / 系統化 / ジャンル / 横組み

Research Abstract

前年度に収集したデータにより作成した「国文学目録総覧」基礎稿を拡充した。特に単行本付載の各種研究文献目録を収集採録することを目的とした。こうして集められた目録データをまず研究者著書目録・文庫所蔵目録・単行本付載目録・雑誌所載目録に四分類し、ついで雑誌所載目録を現段階で可能な系統的・階層的分類を施して並べ変え、とりあえず当初の目的である「国文学目録総覧」の完成稿とした。とりあえずというのは、今回収集対象とした範囲を江戸時代までの古典とし、かつ収集範囲を昭和56年から平成2年までの十年間に限らざるをえなかったからである。報告書には、総収集数約700件のうち、上記四分類のうち、文庫や図書館の所蔵本目録類を除いた残り三種類約500件の目録一覧を「国文学目録総覧」(昭和56年〜平成2年)として収録した。ただし、一件一件の元データには収録方針その他の詳細情報を記しているが、報告書にはタイトルや刊行年等に限っての簡易版を掲載した。
また収集した各種目録情報を分析・研究して、個々の目録を作成する際に必要な元論文に関するデータ要件を考慮した目録作りの基本モデルの設計を行い、これも報告書に掲げた。
さらに前年度に当館刊行の「国文学年鑑」を利用して作成した目録の横組み化実験モデルを多くの国文学者の意見を徴して検討し、必要な修正を施せば、今後、横組みで組むことを疎外する難点は特にないことを確認しえた。